一人の女に四年間踊らされ続けている。
平然と人生を送っていた男のもとに現れた昔の女が彼の人生を翻弄し、破壊し、寄り添い、
かと思えば嘲り、潰してしまう。
女を殺した男は自らの身体にダイナマイトを巻きつけ、導火線に着火する。
そして直後、その火を消そうとする。
「こんな終わり方馬鹿げてる、ちくしょう、俺はまだ、」 爆発する。
期待はすべきではないとわかっていた。もちろんそうしないように努力はしてきた。
知人と酒を飲む日々を重ねていた。
そうしたらもう何も手立てはない。
もうお前のことしか考えられない。
連絡がない。連絡が来ない。連絡が取れない。
手に入らないのなら死のうと思っていた。。
ダイナマイトを頭に巻きつけて、カラフルな色彩の中、「ああなんてバカなんだ俺は」と、導火線を手ではたき、
それでも火は消えずに、この思い出、今となっては嫌なものだけがつまった脳みそが吹き飛び、ぼたぼたと海に落ちる。
それでもいいんじゃないかと思っていた。
お前は俺の葬式に来てくれるだろうか?
一人の女が主人公の人生を翻弄し、寄り添い、徹底的に破壊する。
男は女に気に入られるため変わっていく。服から、身体から、思想から。女につり合う何かになるために。
それでも女は男を警察に売り、撃たれた男は女を睨む。女は静かに笑っている。
読んだら連絡よこせよクソ女
ゴダールってむずかしいよね