長年の疑問点を解決!ペットボトルの水って腐るの?
- 2016/6/16
- 安全性
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期限を過ぎたら飲んではいけない?開けてないペットボトル水の賞味期限とは?
清潔で美味しいため、家庭や公共施設で使える水道水よりも愛飲している方が多いと言われるペットボトルの水。普段、利用する飲料水だけでなく、地震などの災害に備えてご家庭でペットボトルをたくさん蓄えて保存している方も多いです。しかしペットボトルには賞味期限があり、ペットボトルのラベルには賞味期限の年月日が印刷されています。未開封のペットボトルの水は腐らずに永久的に飲めるというイメージがありますが、賞味期限を超えたペットボトルの水は飲んではいけないのでしょうか。ペットボトルに記載されている賞味期限は、短くて1年、長くて5年という記載がされ、主に2年という期限のものが多いです。基本的にペットボトルの蓋を開けてない密封状態で保存されている水は、衛生上は飲んでも体に害はありません。日本で生産されているミネラルウォーターの多くは、加熱させて殺菌処理をしています。それにより微生物や雑菌がほとんど水にはいない状態です。(http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=280756)しかし水自体は大丈夫ですが、それの容器であるペットボトルは賞味期限を過ぎて何年も経つと劣化します。それによりペットボトルに傷がつき、そこから菌が生まれたりします。そしてペットボトルは密封されている状態でも少しの空気が通過できる作りになっているので、賞味期限を過ぎて何年も経つと水が蒸発してわずかながら量が減ってしまいます。よってペットボトルの賞味期限とは、水を入れているペットボトルの劣化するまでの期限、そして水がわずかながら蒸発して指定の量より減ってしまうまでの期限を指します。
未開封なのに腐るの?ペットボトルの水を腐らせる原因とは
無味無臭の水を飲んで変な味や匂いがする事がたまにありますが、その原因の一つは水が腐っている状態だからです。水が腐るとはどのような現象なのでしょうか。水が腐る原因は、水の中に不純物が混ざりそれが細菌や微生物によって分解され無味無臭の水に変化が起きる状態です。水の中にあらかじめ入っている不純物が多いほど、細菌や微生物も繁殖しやすくなります。それにより細菌の死骸も増えそれらが腐敗し、水の味や匂いを変化させるのです。ペットボトルで保存されている水は空気中の細菌や微生物に触れる事はないので、基本的に腐る事はありません。しかし、賞味期限を過ぎた場合ペットボトルが劣化し細菌が入り込みやすくなり、水の不純物が多い場合は細菌が繁殖します。そして開封した場合は、密封されていた水が外気に触れて、さらに雑菌が繁殖しやすくなります。開封前、開封後のペットボトルの水で実際に雑菌が増えてるかどうかは、具体的なデータが確認されています。(http://news.livedoor.com/article/detail/8222864/)ペットボトルの水が腐る原因は、保存期間を過ぎた時に起こるペットボトルの劣化、それによる細菌の混入、そして細菌が増えやすい水の不純物の多さにあります。元々ペットボトルの水は不純物の少ない物が多いですが、ペットボトルの水が腐らないように注意するには、ラベルに記載されている賞味期限、不純物の量を確認する必要があります。
これで長い間の保存も安心!ペットボトルの正しい収納方法とは?
ペットボトルの水を、普段の生活の飲料だけでなく災害に備えて大量に備蓄されている方も多いですが、ペットボトルを家庭のどこにでも置いて保存するのはおすすめできません。ペットボトルの水の保存に適した環境とは、直射日光の当らない場所、そして匂いの強い物がない場所です。ペットボトルが直射日光を浴びるとペットボトルが劣化する恐れもあります。それが原因で水が腐る可能性もあるので、直射日光の当たる場所を避け、暗い場所で保管しましょう。そして匂いの強い物をそばに置くと、ペットボトルの材質はわずかに空気を通すので水に匂いが付いてしまいます。なので匂いの強い物の近くには置かないようにしましょう。災害などの非常事態で備蓄したペットボトルの水を使用する際、賞味期限が切れて何年も経っている場合は、すぐに飲用に使わず沸騰させて使用するか、または飲用以外の生活用水として使用する事をおすすめします。