マヤ文明は、メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル、ベリーズという中米5か国にまたがり栄えた文明のことで、独特なデザインのマヤ文字や彫刻、翡翠の仮面などを皆さんも見たことがあるのではないでしょうか。
( http://www.ancient.eu/Kinich_Janaab_Pacal/ )
そして今回の新発見があったのは「パレンケ遺跡」という場所になります。ふしぎ発見!!
◆パレンケ遺跡
マヤ文明の遺跡の中で、もっとも有名と言っていいのが「パレンケ遺跡」です。
マヤ遺跡の考古学的な調査の最初期の遺跡で、発見は約200年前にさかのぼり、1950年代になりパレンケ遺跡の調査が本格的に開始しました。
そしてパレンケ遺跡では、最初に紹介した翡翠の仮面や、不思議系の間でも有名な石棺が発見されているのです。※石棺にはロケットにまたがる人物のような図像が彫られているということで宇宙人説などが持ち出されています。
( http://rijksmuseumamsterdam.blogspot.jp/2012/12/tomb-of-pakal-615-683-ad-pyramid-of.html )
マヤ文明というのは文字があります。そのため王朝の歴史が石碑に刻まれ残されているのです。パレンケでの王朝史は431年から800年過ぎまで続き、16人の王が即位していたようです。その中でも先ほどより紹介している翡翠の仮面などが出土した「キニチ・ハナーブ・パカル王墓」の発見は、考古学的にも大きなインパクトとなりました。
パレンケの場所はこちらです。
◆ピラミッドの下で発見されたものとは!?
今回のパレンケ遺跡の調査では、ピラミッドの下に地下水道が発見されたそうです。人工的に作られた水路(川)があったのです。マヤでは水や地下というのは死の世界を意味するそうで、今回ピラミッドの下で確認された水路もそういった世界観をピラミッドとともに表しているのです。
・今回調査されていたパレンケ遺跡の碑銘の神殿
(http://www.dailymail.co.uk/)
・水路が作られていました。
(http://www.dailymail.co.uk/)
◆マヤの世界観が立証される事例!?
ピラミッドの下に水路(川)が、マヤの世界観を表していると言いましたが、実際にそういった図像が残されているのです。それが下の画像です。
(maya divine kings of the rainforest by nikolai grube)
図像では、ピラミッドの一番下に白骨化したような遺体が横たわっています。そしてその周りには水が流れているのです。これがマヤの世界観を表した貴重な図であり、そして今回の考古学的な発見は、この図像ともリンクするマヤの世界観の立証でもあるのです!
◆そしてピラミッドの役割とは?
上記の図像の立証から具体的なピラミッドの役割も見えてくるかもしれません。埋葬された王の遺体の上からは、カカオの木の精霊や月の神が表れています。おそらくピラミッドに埋葬することで王は新たに生まれ変わり、神となるのではないかと考えることができるのです!ミステリーは解明されたのかもしれませんね~
ミステリーが解明されるこの瞬間が考古学の醍醐味です。古代の図像などが実物として現れるとなんだか、ワクワクします!!なぜでしょうね~。まだまだマヤ文明は未開の部分が多くそれも魅力の一つとなっています。マヤ文明のさまざまな不思議を今度は調べてご紹介できればと思います!
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