「28兆円を超える規模の景気浮揚策を執行する」
日本の安倍晋三首相は27日、大規模な景気浮揚対策のカードを切った。日本経済新聞などによると、安倍首相は福岡市で行った講演で、「事業規模28兆円を上回る総合的かつ大胆な経済対策をまとめたい」と表明した。これは市場予想の20兆円を上回る規模だ。韓国が最近発表した景気浮揚策(28兆ウォン)の11倍の規模に相当する。日本の経済規模が国内総生産(GDP)ベースで韓国の3.3倍であることを考えても、経済対策の規模の大きさが分かる。
安倍政権は2013年4月、景気浮揚を目指し、財政、通貨供給拡大、構造改革を盛り込んだ「3本の矢」を放った。政府の財政支出だけで297兆円、日本銀行が250兆円に達する資金を市中に供給した。しかし、国際通貨基金(IMF)によれば、日本の今年の成長率は0.3%にとどまる見通しで、アベノミクスは失敗したという評価が浮上している。安倍首相は大規模な景気浮揚策を講じることで、アベノミクスの勢いを取り戻そうとしている形だ。
■追加補正予算を編成へ
安倍首相は28兆円のうち、財政措置(政府の財政支出)が13兆円に達し、低金利の活用で企業に提供する財政投融資が6兆円前後になることを明らかにした。景気浮揚策の具体的内容は2日に発表される予定だ。8月2日に閣議決定した上で、その一部は9月に召集される臨時国会で追加補正予算として編成する計画だ。
韓国銀行東京事務所関係者は「28兆円には来年予定していた事業や今年の追加補正予算などが全て含まれているとみられる。正確な計画は2日の発表を見なければ分からないが、市場予想を上回る規模となることは間違いない」と話した。