障害者施設 殺傷事件 押収物から大麻の陽性反応7月29日 4時04分

相模原市の知的障害者施設で、入所者などが刃物で刺されて１９人が死亡、２６人が重軽傷を負った事件で、逮捕された元職員の男の自宅から押収された、小袋に残っていた植物片のようなものについて鑑定を進めた結果、大麻の陽性反応が出たことが捜査関係者への取材で分かりました。警察は男の尿の鑑定も進めていて、大麻と事件との関わりについて慎重に調べています。

この事件は今月２６日午前２時すぎ、相模原市緑区の知的障害者の入所施設、「津久井やまゆり園」で入所者などが次々に刃物で刺され、男女１９人が死亡、２６人が重軽傷を負ったもので、警察は施設の元職員、植松聖容疑者（２６）を逮捕し、殺人などの疑いで調べています。
警察は２７日、植松容疑者の自宅を捜索し、押収された小袋に残っていた植物片のようなものについて鑑定を進めていました。その結果、大麻の陽性反応が出たことが捜査関係者への取材で分かりました。警察は大麻と今回の事件との関わりについて、慎重に調べています。
また、捜査関係者によりますと、植松容疑者は覚醒剤などの検査については任意で応じましたが、大麻については拒否したということで、警察は法律に基づいて尿を採取し、事件当時、大麻を使用していなかったかどうかについても鑑定を進めています。
植松容疑者は障害者施設の入所者の殺害を示唆する手紙をことし２月、衆議院議長に渡そうとしたことを受けて、「措置入院」となった際に、病院で行った尿検査で大麻の陽性反応が出ていました。