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日産が高級スポーツカー「GT-R」で初の大幅改良 エンジン性能ぐっと高く
日産自動車は27日、高級スポーツカー「GT-R」の改良モデルを発売した。平成19年の発売以来、初の大幅改良で、エンジン性能を高め、馬力と加速力を引き上げたのが特徴だ。希望小売価格は996万840~1186万9200円。
同社の技術者から選抜された熟練5人の「匠(たくみ)」が手で組み立てるエンジンは、排気量3・8リットルのV型6気筒のツインターボを搭載。エンジン出力は570馬力と現行モデルより20馬力高めた。内装も計器類パネル周りを1枚の本革で装飾するなど高級感を演出した。
GT-Rの開発責任者で商品企画本部第一商品企画部の田村宏志チーフ・プロダクト・スペシャリストは「改良モデルでは究極のドライビングプレジャー(運転の喜び)の追求を開発目標に掲げ、楽しいクルマづくりを目指した」と話す。
三菱総合研究所によると、国内のスポーツカー販売台数は19年以降、減少を続けていたが、各社が新型車を相次いで投入したことなどで27年には4万2千台超まで回復している。