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よく頑張った一本足の石垣 飯田丸五階櫓工事完了

“一本足”の奥に建物を支える鉄骨が差し込まれた熊本城の飯田丸五階櫓=熊本市で2016年7月28日午後1時18分、和田大典撮影

 熊本市は28日、熊本地震で石垣が崩れるなどの大きな被害を受けた熊本城(同市中央区)の立ち入り禁止区域を報道陣に公開した。残った石垣で“一本足”で支えているように見える「飯田丸五階櫓(やぐら)」の緊急工事がほぼ完了したことに合わせた。

 飯田丸五階櫓は天守閣の南西にあり、4月16日の本震で石垣が大きく崩落して建物の床面が露出し、一筋の石垣が支えている状態になった。6月から石垣の崩落部分を鉄骨で支える補強工事を進めてきた。29日にも完了する見通し。

 一方で石垣が崩落した国指定重要文化財の北十八間(きたじゅうはちけん)櫓周辺などは今も近づけない状態。天守閣前の広場も瓦が散らばったままになっている。

 網田龍生(あみたたつお)・市熊本城調査研究センター副所長は「一本足の石垣は崩れずに、よく頑張ってくれた。城全体をできるだけ早く元の姿に戻せるよう取り組んでいきたい」と話した。【野呂賢治】

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