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【都知事選】自殺した都議の妻、小池氏応援で都議会のドン批判「夫を死に追いやった」

スポーツ報知 7月28日(木)17時36分配信

 東京都知事選(31日投開票)に立候補している小池百合子元防衛相(64)が28日、江戸川区、葛飾区などで街頭演説を行った。JR金町駅前で、小池氏と敵対関係にあり“都議会のドン”と呼ばれる自民党東京都連・内田茂幹事長(77)らにいじめられ自殺したとされる樺山卓司元都議(享年61)の妻の京子さん(66)が応援に駆け付けた。「内田さんのひどい態度が、夫を死に追いやった」と声をからし訴えた。

 京子さんによると、樺山氏は2011年7月1日未明、ポリ袋をかぶって自宅で自殺した。1年後、京子さんの部屋からのし袋に書かれた遺書が見つかり「内田、許さない。人間性のかけらもない。来生で必ず報復します」などとつづられていたという。京子さんは「議会で内田氏に逆らった夫は、都議の集まりの中で嫌がらせ的に罵倒されたり、議長になれたのにならせてもらえなかったり、いじめ抜かれた」と話した。自殺する2年前から、京子さんに「内田氏は私利私欲のために自分の配下を作り、思い通りの都政をしている。でもそれは民主主義ではない」などと毎日のように愚痴をこぼすようになったという。

 夫の死から5年、公で語ることのなかった京子さんは「小池さんが都議会を改革するということを聞いて、天から主人が言ってるように思った」と応援に入った理由を明かし、「今回の都知事選でも自民党推薦の候補のバックには内田さんがいる。これが続くとどうなるか分かりますか」と約1000人の聴衆に訴えた。

 日本新党時代から樺山氏と親交があったという小池氏は「樺山さんは都政をもっと都民に近づけようとしたのではないか。無念の思いを引き継ぐ」と盟友の志を背負う覚悟を語った。京子さんは「小池さんは聡明でパワーもある。都政に新しい風を吹き込む知事になってほしい」と期待した。

 樺山氏は葛飾区議を3期務めた後、1993年に都議選に初当選。5期目の途中で自殺した。都議会関係者によると、内田氏側は樺山氏の死とは関係ないと話しているという。

最終更新:7月28日(木)23時16分

スポーツ報知