高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ 
鳥越氏にみる「現場主義という名の不勉強」

印刷

   都知事選はいよいよ今度の日曜(2016年7月31日)が投開票となり、最終コーナーを回った状態だ。

   これまで後出しじゃんけんばかりで、選挙期間が短く、まともな政策論争が行われていない。東京都は豊かな税収もあり、地方交付税交付金をもらっていない不交付団体のトップである。都の官僚機構もしっかりしており、誰が都知事になってもびくともしない。この意味で、近年は人気投票的な選挙になっている。

  • 野党統一候補の鳥越俊太郎氏(16年7月撮影)
    野党統一候補の鳥越俊太郎氏(16年7月撮影)

かつて野党の尻馬に乗っていたマスコミ

   今回もその傾向であり、小池百合子、増田寛也、鳥越俊太郎3候補の争いに事実上なっている。小池氏と増田氏はともに閣僚を経験し、大組織運営や行政実務経験がある。ところが、鳥越氏はジャーナリストばかりでそうした経験がない。

   鳥越氏は、ある意味で戦後のマスコミ貴族の典型例だ。戦後、長期自民党政権でありつつ、高度成長も達成した。この間、野党は何でも反対でよかった。政権交代もなく、実際に責任をもって現実問題に対処するわけではないので、いわゆる「安心して反対」の立場である。

   マスコミもその野党の尻馬に乗り、楽な言論活動だったろう。ちょっと斜に構えて、ちょっと洒落た言葉で政府批判をしていればよかった。成長経済なので、新聞、雑誌は売れるので、交際費もたっぷり使えて、マスコミはさぞかし楽な商売だっただろう。

   もっとも、そんな楽ちんな状況は長く続かない。野党でも、社会党のように間違って現実の政権運営をすると、自衛隊容認ととたんにボロが出て、あっさり消えてしまった(社会党は、社民党へ改称。社民党の現状はご存じの通りだ)。

インヴァスト証券

   2016年6月24日、外国為替証拠金(FX)取引に投資している個人投資家が沈黙した。英国は国民投票により欧州連合(EU)からの離脱を選択したことで、外国為替市場が大混乱に陥ったためだ。しかし自動売買(システムトレード)で国内口座数NO.1のインヴァスト証券に聞くと......続きを読む

PR 2016/7/19

結婚A

   長年に渡り支持される理由はどこにあるのか。「相談所で働くスタッフから見た婚活の舞台裏」を聞いた。続きを読む

PR 2016/7/07

  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter
コメント・口コミを投稿する
コメント・口コミを入力
ハンドルネーム
コメント・口コミ
   

※誹謗中傷や差別的発言、不愉快にさせるようなコメント・口コミは掲載しない場合があります。
コメント・口コミの掲載基準については、コメント・口コミに関する諸注意をご一読ください。

注目情報

【お仕事募集中】「カス丸仕事しろ!」

「J-CASTニュース」10周年記念企画

日本神話、源氏物語から阿久悠、AKB、仕事、家庭まで。文化と社会の中には常に女性の姿があった!

「女性と文化」WEB公開講座
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中