こんにちは。ひろぴーです。
今週は2大イベント、米国のFOMCによる金融政策と日本の金融政策決定会合の2つが木曜日の夜中と金曜日の午後に発表されます。
今のところの市場予想と言いますか、規定路線はFOMC⇒利上げの含みを残した発言と日銀では追加緩和実施、というシナリオが最も高い確率で想定されております。
これにより、ドル円は大きく上昇をしてきました。
こういった値動きの後、出し尽くしで下落したり、日銀の追加緩和内容に不足があるとした場合、緩和したのに下落する、というケースもありますので注意が必要です。
僕はどちらかというと、追加緩和は実施、しかし内容不足、といった感じになるのではないでしょうか。
よって、今のところは、ドル円や日経平均は下落方向に進む?路線でイメージしております。
先日の報道によりますと、20兆円の経済対策のうち、国から低金利で民間企業に長期融資する額が6兆円程度、国の補助金を得て民間企業が行る事業が6兆円程度、政府系金融機関が手掛ける融資が5兆円程度(商工中金などの銀行が中小零細企業に融資する枠)、国・地方の追加財政支出が3兆円という中身がありました。
内容的にはかなり微妙です。
誰も借りる経済状況ではないので、上記の①長期融資6兆円、②補助金が6兆円、③政府系金融機関の融資5兆円の枠はほとんど借り手がいないでしょう。
何故かというと、①の場合、すでに民間銀行が貸し出しをしたくてしたくてたまらない、という銀行ばかりですが、国の企業が借りようとも思ってませんので、これ以上融資の金額が増えたとしても、貸出金利が下がり、銀行の体力が減る一方です。
②の場合、僕はサラリーマンだったのでよくわかるのですが、基本大手企業中心の設備投資案件に国の補助が付くようなものですので、引き合いが増えます。
これは確かに効くと思いますが、結局、国が指定をしている内容の沿った案件のため、大半は大手企業の補助金申請が通ります。
与信の悪い会社には補助金が落ちにくい仕組みになっているのは確かです。
これではそもそも資本に余裕のある企業に補助金を渡してもあまり意味がないですよね。。。
③これは政府系の金融機関、商工中金などが手掛ける融資です。
基本的には中小零細企業向けの低金利融資になります。
問題は融資といっても、やはり中小零細向けの融資審査が非常に厳しいこと。
これも市中にお金が回らない原因かと思います。
現在、IT系など、店舗型でないビジネスに景気が良いのですが、どうしても銀行さんたちは、店舗型の実体がしっかりしている業界でないと資金を貸したがりません。
何故か景気が悪い業界に融資をしたがり、景気が良い業界に融資をしたがらないため、世の中の金回りが悪いのですね。
ちょっと長くなりましたが、行き場をなくしたマネーはやがて国債に帰っていくことになりそうです。
実は上記の①~③は表向きの数字合わせの発表であり、お化粧緩和な訳ですね。
今回の経済対策内容で最も重要な個所は、国・地方財政支出の3兆円です。
ここはばら撒きと最も表現が合う緩和内容ですので、ここが大きく膨らめば膨らむほど、株価やドル円のレートに影響を与えます。
ここのニュースにしっかりと反応できる準備を今週の金曜はしておいてくださいね!
目処としては、5兆円未満は売り、5兆円以上ぐらいで買いでしょうか?
しかしそれが5~7兆ぐらいですと、上値もそこまで伸びないと思われます。
インパクトに欠けますので。
それ以外に何らかの追加緩和やサプライズがないと大きく上昇はできないでしょう。
また、ほかのアナリストの意見もこの点についてはロイターやブルームバーグ、日経の報道なので出てくると思いますから、意見を参考にしておくと良いと思います。
それでは、7月最終週のトレードも頑張りましょう!
注:当コラムはあくまで執筆者の個人的な見解になります。当コンテンツ側からの売買取引を促す目的として提供している内容ではなく、あくまでもコラムニストの意見を掲載させて頂いております。
少年の心を忘れないアラサーリーマンです。将来を考えて給料だけでは不安だ、収入源を増やそうと100万円でFXを始めました。しかし、3ヶ月持たずに100万⇒15万へ減らし(涙) そこからFXの手法研究の日々を過ごし、ひと通りチャート分析手法を身につけます。が、それでも勝てず。結局、シンプルイズベストにして、トレンドに順張りする事に集中したら勝てるように。昨年も月単位で負けたのは2ヶ月で年間では本業と同じくらいの利益を出せるレベルまで来ました。僕が負け組初心者トレーダーから月10万円突破するまでに注意したポイントも紹介していますので是非チェックして下さい!⇒こちら
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