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自宅に違法薬物か 相模原殺傷の植松容疑者

2016/7/28 12:16
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 相模原市の障害者施設殺傷事件で元施設職員、植松聖容疑者(26)の自宅の捜索で植物片のようなものが入った小袋が見つかり、神奈川県警が押収していたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。津久井署捜査本部は大麻や危険ドラッグの可能性があるとみて押収物を詳しく調べている。

 逮捕後、同容疑者は覚醒剤や麻薬の任意の尿検査には応じたが、大麻の反応を調べる採尿は拒否した。このため捜査本部は27日、裁判所の令状に基づいて強制採尿をし、成分を鑑定している。

 相模原市などによると、同容疑者は2月18日、施設関係者に「障害者を殺す」という趣旨の発言をし、津久井署が同19日に事情聴取した。

 その際「重度障害者の大量殺人は日本国の指示があればいつでも実行する」と述べたため、市は精神保健福祉法に基づき措置入院を決め、同容疑者は施設を退職した。

 入院時の尿検査では大麻の陽性反応が出た。医師は大麻摂取後に妄想や幻覚などの症状が出る「大麻精神病」や「妄想性障害」などと診断したが、症状が和らいだため、3月2日に退院した。

 同容疑者は事件前日の今月25日、開店前の飲食店の駐車場に鍵をつけたままの車を放置し、県警に通報された。ただ、県警は同容疑者が移動された車を引き取りに津久井署を訪れた際には「特異な言動はみられなかった」としている。

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