「日本人拘束」中国から通報
菅義偉官房長官は28日午前の記者会見で、東京都内の日中交流団体の幹部を務める男性が今月中旬に北京を訪問後に連絡が取れなくなっていることに関して「7月に北京市内で日本人男性が中国当局に拘束された旨、中国から通報があった」と述べ、拘束の事実を認めた。
拘束時の状況や、男性の職業など具体的な内容については「事柄の性質上、コメントすることは控えたい」と言及を避けた。スパイ行為については「我が国はいかなる国に対しても、そうした活動はしていない」と否定した。男性の健康状態については「特別問題があるという報告は受けていない」としたうえで、「邦人保護の観点から在外公館などを通じて適切に支援を行っている」と強調した。【高本耕太】