筒香、５割復帰呼び込む２９号ソロ　山田に１本差　チームも自力Ｖ復活

　中日は５連敗。先発の大野が２回に失策で１点を先制されると、８回は筒香に２９号ソロを浴び追加点を許した。ＤｅＮＡは、完封リレーで４カード連続の勝ち越しとなり、勝率５割に復帰。ペトリックが６回途中を無失点で２勝目。山崎康が２３セーブ目を挙げた。

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　勝利をほぼ決定付ける一発を、竜党の目の前にたたき込んだ。ＤｅＮＡ１点リードの８回、筒香が右翼席最前列に２９号ソロ。「相性が良い感覚はない」と言うが、まさにカモの大野から今季２本目で、本塁打王争いでトップのヤクルト・山田に再び１本差と迫った。

　２回に相手の失策で１点をもらったが、それ以外は両軍ともゼロ行進の重苦しい展開。一振りで貴重な追加点を挙げた主砲は「ピッチャーがゲームをつくってくれたおかげで勝てた」と完封リレーの投手陣を立てた。

　ラミレス監督が６回２死一塁から仕掛けた早めの継投もハマった。ペトリックは竜打線を３安打に抑えていたが、２月の北谷での練習試合と初先発した１３日の横浜スタジアムでビシエドに被弾。相性の悪さを考え、加賀をワンポイントでぶつけて遊飛に仕留めた。

　指揮官は残り５０試合を切り「これからの２０試合が重要。リリーフ陣に踏ん張ってもらわなきゃいけない」とラストスパート宣言。８回の三上、９回の山崎康を連投させて勝利をもぎ取った。

　後半戦３カード連続勝ち越しで、６月１４日以来の勝率５割復帰。自力Ｖの可能性も復活した指揮官は「５割以上で戦っていきたい」とさらに上を目指し、主将の筒香は「誰も満足していない」と語気を強めた。ＤｅＮＡとして初のクライマックスシリーズ（ＣＳ）進出へ、その勢いは増すばかりだ。　（小林孝一郎）