2016年7月28日11時05分
19人が刺殺された相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」の事件で、植松聖(さとし)容疑者(26)が今年2月、措置入院させられた際に大麻の陽性反応が出ていたのに、市は神奈川県警に連絡していなかった。通報があれば警察の対応が変わっていた可能性があるが、市は「通報の義務はない」と説明している。
県警や県によると、植松容疑者は2月15日、衆院議長公邸を訪ね、やまゆり園の入所者を抹殺するなどの内容の手紙を渡した。警視庁は県警に対応を依頼。園が19日に自主退職させた後、県警津久井署員が身柄を保護したうえで、相模原市が精神保健福祉法に基づき、緊急措置入院させた。
市によると、20日の尿と血液の検査で大麻の陽性反応が出て、22日に精神科医が大麻使用による精神への影響があると診断した。だが市は、これらの結果を県警に伝えなかった。
市精神保健福祉課は「大麻取締…
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朝日新聞社会部
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