産経WEST

川内停止8月下旬にも要請、脱原発掲げて当選の三反園新知事が初登庁・就任会見で表明 鹿児島

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


川内停止8月下旬にも要請、脱原発掲げて当選の三反園新知事が初登庁・就任会見で表明 鹿児島

初登庁し、知事室の椅子に座る三反園訓氏=28日午前、鹿児島県庁 初登庁し、知事室の椅子に座る三反園訓氏=28日午前、鹿児島県庁

 10日投開票の鹿児島県知事選で初当選した元テレビ朝日コメンテーターの三反園訓氏(58)が28日、初登庁した。三反園氏は就任記者会見で、8月下旬にも九州電力に対し、再稼働している川内原発(同県薩摩川内市)の一時停止を要請する考えを示した。「熊本地震を受けて原発に不安がある。いったん止めて再点検・再検証をやるべきだ」と述べた。

 川内原発1号機は10月6日に定期検査に入る予定で、三反園氏は定検による運転停止を待たずに要請することになる。知事に原発を止める法的権限はないが、鹿児島県が九電と結ぶ安全協定では、県が原発に立ち入り調査し、必要な措置を求めることができる。九電は三反園氏に、原発の安全性を訴えていくとみられる。

 この日の登庁時、三反園氏は待ち受けた職員に笑顔で手を上げ、花束を受け取った。その後、就任式に臨み、職員らを前に「閉塞感を打破し自信あふれる新しい鹿児島をつくりましょう」と語りかけると、選挙期間中の合言葉にしていた「チェンジ」を連呼した。

 知事選で三反園氏は一部保守層や反原発団体の支援を取り付け、川内原発の再稼働を容認し4期目を目指した伊藤祐一郎氏(68)に8万票以上の差をつけて当選した。

関連ニュース

【三反園ショック(下)完】電気料金上昇、供給力不安定化…「ドイツを目指すのは古い」

「産経WEST」のランキング