【感想】ミラクル・ニール！ / 笑いの職人達がとことん悪ふざけたドタバタ・コメディ！犬が喋るよ！！？

あらすじ：はるか銀河系の彼方ではエイリアンたちが地球を滅ぼそうと画策していたが、一度だけ地球存続のチャンスを与えなくてはならないというルールが存在していた。そこで彼らはロンドンの教師ニール（サイモン・ペッグ）を適当に選出し、全知全能の力を授ける。何も知らぬまま地球の命運を託されたニールだったが、そのパワーで愛犬デニスと会話をするなど、くだらないことに能力を使ってばかりで……。(シネマトゥデイ)

製作国：イギリス　上映時間：85分　製作年：2015年

監督：テリー・ジョーンズ

キャスト：サイモン・ペッグ ／ ケイト・ベッキンセイル

声の出演：ロビン・ウィリアムズ ／ テリー・ギリアム ／ ジョン・クリーズ ／ エリック・アイドル ／ マイケル・パリン ／ テリー・ジョーンズ 等

笑いの職人達が悪ふざけた映画！

突如『全知全能の力』を得た冴えない男：ニールが奮闘するドタバタ・コメディ【ミラクル・ニール！】を観てきました。

監督はイギリスの代表的な有名なコメディグループ『モンティ・パイソン』のメンバーのテリー・ジョーンズ、主演はサイモン・ペッグです。感想は、

 

楽しめました！

『全知全能の力を得てもロクな使い方しない冴えない一般人』という設定から得られる面白さはちゃんとあったと思います。

 

そんな遠回しな言い方になってしまうのは、発想は良いのに一本の映画として観るとかなりガタガタだったからだ。

面白い設定を軸にブレストレベルのやりたい事をとり敢えず撮っていって、急ぎで一本にまとめたような。シーンとシーンの繋ぎもブツ切りだったり、魔法の使い方やその見せ方含めちょっと練り込み不足・やり込み不足な感じはしました。

 

本作、面白いっちゃ面白いんだけど、その辺のコメディ映画と違ってウケる部分とウケない部分との差が激しく、映画というよりもどこか舞台的。ちょっとよく分からん『(オジさん的な)通なボケ』も多かったですね。

例えば嫌がらせとして「イギリス男の耳がウサギのように、足はアヒルのような水かきが付いた足になれ！」とか「警察官の服がピンクになれ！」って魔法を掛けると、まぁそれ通りになるんだけど、それが別に全然面白くないのよね。この辺はモンティ・パイソン流なオジさんのコメディセンスが客観視出来てない部分だと思う。

 

発想や馬鹿っぽさが魅力的なだけに監督を務めたテリー・ジョーンズは監修に回って、監督はそれこそ【テッド】のセス・マクファーレンや【ネイバーズ】のニコラス・ストーラーとか別の監督に任せた方が良かったんじゃないかな？と思ったり。。ただそれだと本作の独特な笑いの空気感が出ないのかな。

 

 

ただ今まで映画とかで観た『犬が喋る』くだりの中ではかなり最高で、実際犬が喋ったらこんな感じなんだろうなと納得させる妙なリアルさが面白かったな。犬が喋れたら喋れたで大変だなと。。

ニールの愛犬デニスの声を当ててるのが亡くなってしまったロビン・ウィリアムズ。これが彼の遺作となってしまった。これ観ると改めて凄ぇなと、そしてありがとう！エンドロールではすぐ席を立たない事をオススメします。

  

一切聞く耳を持たないイカれたストーカー男に、『崇拝』とか『ソーセージ』のくだりの狂気染みた笑いはこの作品ならではだなと思います！

 

 

まとめ

良かった点

• 美味しい設定と馬鹿さ＆狂気染みた笑い
• ロビン・ウィリアムズの凄さ、ホント最高！

悪かった点

• 映画の流れとしてはちょっと不細工
• 響きにくいオジさんのコメディセンスもチラホラ

評価：★★★  普通に楽しめました。本作ロビン・ウィリアムズが声を担当した犬のデニスの存在にだいぶ救われたな。全体的に昔のコメディ映画感覚を思い出しました。

[ 予告編 ]

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