2016年07月25日

常総市議会の水害検証特別委員会が開示した資料では、市も国もソーラー事業者の「事業計画」を確認していることになっているが、その協議に参加した都市建設部はソーラー事業に関係する書類は一切保有してないということだが、おかしいのでは?

若宮戸の溢水

若宮戸の溢水は2箇所で発生しました。
1箇所は太陽光発電事業者が自然堤防を掘削した場所
もう1箇所はその下流の水管橋そばの市道

太陽光発電事業者は、平成26年3月下旬から自然堤防を掘削し、
延長約150m、高さ約2m程度掘削しました。

平成26年3月28日
この掘削を心配した住民が常総市役所石下庁舎を訪問され、
その後、市と国、国と太陽光発電事業者、市と太陽光発電事業者の間で話し合いが行われました。

平成26年6月下旬には、
大型土のうの設置は完了しましたが、
付近の堤防よりも一段低いため、
洪水の危険性が極めて高い
として、
平成26年7月28日には常総市長名で
「鬼怒川左岸常総市若宮戸地区の築堤工事に関する要望書」
が国土交通省関東地方整備局下館河川事務所長に提出されました。
http://office-aoba01.up.seesaa.net/image/W-chikutei-yobo.pdf
(カラーの写真を見たい方は下記リンクをご覧下さい。)
http://goo.gl/9nAQj2

この間の流れやり取りが、
常総市議会の水害検証特別委員会が情報開示した資料
「国・市との協議内容」に出ています。
http://office-aoba01.up.seesaa.net/pdf/solar-kyogi.pdf

この中で、平成26年4月8日及び4月10日の欄に
ソーラー事業者の事業計画の確認という箇所が
どうも引っかかります。

実は私は、茨城県と常総市に
太陽光発電事業者が事業を行うにあたり提出された
一切の書類の開示を別途求めていました。

茨城県は、太陽光発電事業者から県に提出された許可申請や届出というものは一切無いということでした。
出されているとしたら常総市だろうということでした。

常総市都市建設部に対して、
太陽光発電事業者から市に許可申請や何かの届出が出ていないか確認したところ、
「ソーラーパネルは建築物ではないため、開発許可やその他、都市計画法上の届出は一切ない。」
という説明でした。
ただ、農政課小規模林地開発届出書(簡単にいうと木の伐採の届出)が出されていると教示を受けましたので、農政課に対して情報公開請求を行い開示を受けています。


「国・市との協議内容」に出ている「ソーラー事業者の事業計画」とは、
一体どこに提出された事業計画のことなのでしょう。
どの「事業計画」を確認したのでしょうか。

「事業計画」があるのであれば、
情報開示しないとおかしいのではないでしょうか?


都市建設部は、この太陽光発電事業について一切書類を持っていないということでしたが、実際は持っているということなのではないでしょうか?
何らの書類も持たずに、国や太陽光発電事業者と協議をすることなんてできないのではないでしょうか?

常総市議会の水害検証特別委員会が情報開示した資料「国・市との協議内容」には、
常総市側から協議に参加したのは、
都市建設部長や道路課長、用地管理課長、建設課長らとなっていて、農政課長は一切参加していません。

この点も、おかしいのではないでしょうか???

一体どのように理解すれば良いのでしょうか???




posted by 古性隆 at 00:35 | Comment(7) | 鬼怒川水害訴訟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
常総市は何かを隠していますね。
隠さないといけない何かがあるのではないでしょうか。
太陽光発電事業者名が黒塗りされている点もおかしいと思います。


Posted by 市民 at 2016年07月25日 08:34
平成26年6月下旬に大型土のうの設置は完了したが、付近の堤防よりも一段低いため洪水の危険性が極めて高いとして、平成26年7月28日に常総市長名で築堤工事をするよう国に要望書を出しているのが重要なポイント。
市は付近の堤防よりも一段低いことを認識していたということであり、国もそれを認識したということ。
危険を認識していながらそれを放置したということは不作為そのものだろう。
Posted by 若宮戸 at 2016年07月25日 08:47
大型土のうを二段ポンと積んだだけで洪水に耐えられると国は考えていたわけで、ど素人なのではないかと思ってしまいます。

河川管理者として失格だと思います。

河川管理者を更迭すべきでしょう。
Posted by 玉 at 2016年07月25日 09:46
国は大型土のうを並べるだけ並べてそのままにしていた。
水害後は大型土のうにシートをかぶせ、水が抜けないようにしていた。
そのまま並べておいたらどうなるかくらい国はわかっていたはずだ。
国はどうせ洪水なんておきないとたかをくくっていたのだろう。
それでこれだけの被害を出したのだから全額補償すべきだ。
Posted by 被害者 at 2016年07月25日 12:44
大型土のうを単に並べただけでは、とても洪水には耐えられないことくらい、国は間違いなく知っていたはずです。素人だってそれくらいわかります。


被害を受ける前は大型の黒い土のう袋が並んでいるだけでした。
被害を受けた後は大型土のうを並べた上、川側とその反対側と天端は白いシートで覆われていました。
単に土のうを並べていただけというのは、国土交通省の瑕疵だと思います。


Posted by 若宮怒 at 2016年07月25日 15:19
付近の堤防よりも一段低くなっていたにもかかわらず、国は1年以上放置してきました。
災害後の堤防づくりを見て下さい。こんなに早くできあがってしまうんです。
土のうを積んだのは危険だという認識が国にあったからです。
その上更に一段低くなっているとしたら放置しておいてはいけない場所だと言うことくらい国はわかっていなくてはおかしいです。
被害者に対して国は損害賠償金を支払わないといけないと思います。
Posted by 原宿 at 2016年07月25日 15:56
常総市側から協議に参加したのは、
都市建設部長や道路課長、用地管理課長、建設課長らとなっていて、農政課長は一切参加していないのは、なぜ?

書類受領は、農政課なのに、理解不能

この点が、おかしい。

大事になるような事を行政は市民に隠している事が透けて見える。

都市建設部長は、責任を取るべきでしょうね。
Posted by 本石下 at 2016年07月25日 21:15
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