夏休みに使う1世帯当たりのお金 4年ぶり減少

ことしの夏休みに1つの世帯が旅行や買い物などに使うお金の平均が、4年ぶりに減少したという調査結果がまとまり、調査を行った会社では景気の先行きへの不透明感を反映したと分析しています。
この調査は、大手生命保険会社の「明治安田生命」がインターネットを通じて先月下旬から今月上旬にかけて行い、20代から50代までの男女1117人から回答を得ました。
それによりますと、ことしの夏休みに旅行や買い物などに使うお金は、1世帯当たり平均で8万4332円でした。
これは去年の調査より4964円少なく、4年ぶりの減少となりました。
また、夏休みの過ごし方を複数回答でたずねたところ、「自宅でゆっくり」が去年より1ポイント増えて68.9%となった一方、「国内旅行」は6.7ポイント減って32.2%。「帰省」は2.8ポイント減少して28.1%。「海外旅行」も0.2ポイント下回って9.8%でした。
調査を行った会社は「節約志向の高まりから外出を控える傾向が強まっていて、帰省する際にも交通費や土産代を減らすと回答する人も多かった。イギリスがEU離脱を決めたことなどで金融市場が不安定になったり、景気の先行きへの不透明感が強まっていることが影響しているのではないか」と分析しています。