激戦の新潟で当選 森ゆうこ氏が語る「野党共闘」の成果
――国会では安倍政権とどう対峙していきますか。
憲法改正問題もそうですが、対立軸はハッキリしています。例えば、年金積立金で巨額の損失が出た問題では、「国民の年金を返せ!」と、これくらいハッキリ言っていいんですよ。今の野党議員の発言は、どこか“上品”で、カッコつけているようにも見える。「安倍政権は皆さんの年金でバクチを打って失敗した。冗談じゃない!」と、私ならこれくらいガーンと言っちゃいます。安倍総理は私と対決したくないから、新潟に3回も入って「森ゆうこ」の復活を阻止したかったのかもしれませんね(笑い)。
――明確な言葉で訴えかければ、多くの国民が安倍政治のおかしさに、徐々に気付いていく。
安倍政権はたった1%の富裕層や大企業を優遇している。私たちは99%の普通の生活を送る人を豊かにするための政策を提案していきたい。また、昨年9月19日、安保法案が強行採決されたことで、日本の民主主義は死にました。しかし、主権者としての義務を果たそうと立ち上がった市民の力で、新潟から「新しい民主主義」が生まれました。「市民の力が政治を変える」を合言葉に、市民の立場にたって国会に臨みたいと思います
▽もり・ゆうこ 1956年生まれ。新潟県新津市(現新潟市)出身。01年参院選で自由党から出馬し初当選、07年参院選では民主党から出馬し再選。13年は生活の党から出馬するも落選した。11~12年、野田内閣で文科副大臣を務めた。
(聞き手=本紙・小幡元太)