激戦の新潟で当選 森ゆうこ氏が語る「野党共闘」の成果
元自民議員の応援が穏健保守層を引きつけた
参院選の1人区は野党が共闘で候補者を一本化し、2ケタ勝利を挙げた。どこも僅差の大激戦となったが、新潟選挙区を制したのが“武闘派”と評される森ゆうこ氏(60)だ。インタビュー当日は白いスーツに薄ピンクのストールと、小奇麗ないでたちだったが、目の奥には「闘志」をたたえていた。豪快にして大胆な舌鋒で、18日間の選挙戦を振り返るとともに、安倍暴政への対抗策を語った。
――公示直後から大接戦と予想されていましたが、最終的に約2000票差で勝利をもぎとった。勝因は何だったとみていますか。
意外に思われるかもしれませんけど、セオリー通り戦った結果だと思っています。奇をてらうようなことはしていませんよ。今回は歴史的な野党の大同団結が実現しました。さらに連合新潟や市民連合@新潟、初めて政治に関わることになった市民の皆さんも協力してくれた。推薦をいただいた政党や団体の方に、「必ず選挙に行っていただくこと」と「投票用紙に『森ゆうこ』と書いていただく」という2点を徹底的に訴えてきました。おかげで、推薦をいただいた各党の8割、9割を固めることができました。また、最終盤は1日約40カ所での街宣が功を奏しました。私は、1日で最高74カ所で街宣をやったこともある。「ゲリラ街宣」が私のスタイルです。