悟り
こうやって詩を書いていると
何世紀も前から詩を綴っていた気がする
人間の脳は30%しか使っていないと言われているが
それは間違っていると思う。
残された70%の要領域は過去生で埋められている
生まれる前のことが
圧縮されたファイルのようになって詰まっている
なので
それらが基になって
生まれたときには性格が備わっている
性格は親に似ると言うが
そうではない
生まれて来るときに
自分と同じ色の出口を用意され
その中から出口を選んで生まれて来る
つまり親を選んで来る
生まれ来るこの世では
自分がどうありたいかという目標を持って生まれて来る
その目標にいちばん近づけると思ったところに生まれ落ちる
目標は様々だ
過去生で失敗したこの改め
謝らなくてはならない人との出会い
結ばれなかった恋の実り
親として子としての家族の契り
助けてもらった人への感謝
傷つけられたことへの憎しみ
生まれ来る理由は様々だ
決して生まれてきたことを悔やんではいけない
生まれ出たことを有り難いと思わなくてはならない
「有り難う」とは
「有りることが難しい」ということ
生まれてくることは
それほど難しいことだとされている
釈迦は
「この世には答えの出るものと出ないものがある
この世は答えの出ないものがほとんどだ」と説いた
そして
「生まれてきた理由を問うてはならない」と言った
釈迦がこの世を離れてから2千5百年が経った
「答えのないものを問うてはならない」という悟りは本当だろう
しかし
僕は思うのだ
「釈迦のたどりつかなかった悟り」を悟りたいと
なぜ生まれてきたかの理由はかならずある
僕は自分の人生をこう思う
やがて生まれ来る自分のために
生きたいと