07月25日 10時16分
アユの養殖など、淡水での漁業技術を発展途上国に伝えるための研修施設が岐阜県各務原市に設けられ、24日開所式がおこなわれました。
新たに設けられたのは、「岐阜県内水面漁業研修センター」です。
長良川流域の鵜飼いなど、伝統のアユ漁を営む暮らしが世界農業遺産に認定されたことを受け、岐阜県が淡水での漁業技術を世界に伝えていこうと、県の水産研究の施設に整備を進めてきました。
開所式では、岐阜県の古田知事が、「岐阜のアユ漁が国際貢献の1つとして世界に羽ばたいてほしい」と述べたうえで、関係者とともに看板にかけた幕をはずして開所を祝いました。
このあと記念講演がおこなわれ、北アフリカ諸国から来た10人の研修生たちが聴講し、世界の淡水での漁業の現状について理解を深めました。
研修生たちは、1300年続く鵜飼いや、持続可能な漁業について25日から数日間、この施設で講義を受けるほか、現地に出向いて、養殖技術や漁業管理のようすを学ぶということです。
アルジェリアからの研修生、アバウブ・マジッドさんは、「生態系の変化で種を守るために養殖は義務となっている。岐阜県にはアユを保護し増やすシステムを研修を通して世界に広めてほしい」と話していました。
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