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公害で亡くなった女の子漫画に
07月25日 12時32分
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四日市公害の被害や教訓を若い世代に伝えようと、公害で亡くなった9歳の女の子を題材にした漫画が26日、出版されることになりました。
出版されるのは、昭和47年、四日市公害によるぜんそくで、9歳で亡くなった谷田尚子さんを主人公にした漫画『ソラノイト』です。
四日市市の漫画家、矢田恵梨子さん(27歳)が公害の被害や教訓を若い世代に伝えようと執筆しました。
矢田さんは、尚子さんの母親で「四日市公害患者と家族の会」の代表を務める谷田輝子さん(81)や尚子さんの同級生らへの取材を重ね、作品を書き上げました。
この中では、小学生だった尚子さんがぜんそくのつらさを隠しながら友達と小学校での生活を送る様子や、娘の死を胸に母親の輝子さんが公害の被害を語り継いでいこうとする経緯が迫力のあるタッチで描かれています。
漫画のあとには、四日市公害の概要や関係者による解説なども収録されています。
執筆した矢田恵梨子さんは「漫画をきっかけに若い世代に四日市公害のことを広く知ってほしい」と話しています。
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