京成電鉄 終電前に保線作業 最終電車が箱に衝突

27日未明、千葉県佐倉市の京成電鉄で、最終電車が線路上に置かれていた保線作業に使うプラスチックの箱に衝突して緊急停止しました。運行が終わる前に保線作業を始めたことがトラブルにつながったとして、国の運輸安全委員会が詳しい原因を調べています。
27日午前1時前、千葉県佐倉市の京成臼井駅と京成佐倉駅間の線路上で、下りの最終電車が保線作業に使うプラスチック製の箱2つと衝突し、およそ140メートル先で緊急停止しました。
現場では作業員8人が電線の部品を交換する工事を始めていたということですが、作業員は逃げて無事でした。電車に乗っていた、およそ100人の乗客にもけがはありませんでした。
京成電鉄によりますと、作業を管理する担当者が電車の運行が終わったと勘違いして、作業員に工事開始の指示を出してしまったということです。
国の運輸安全委員会は、重大な事故につながりかねないトラブルだとして調査官を派遣し、詳しい原因を調べています。
京成電鉄では「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。詳しい状況を調べているところでコメントはできません」と話しています。