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 トルコ軍は27日、クーデター未遂事件について、兵員全体の約1・5%にあたる8651人が参加したと発表した。国営アナトリア通信などが伝えた。政府が事件の首謀者と主張する米国に亡命中のイスラム教指導者ギュレン師とつながりがあるとしている。軍によると、戦闘機24機を含む航空機35機、ヘリコプター37機、戦車を含む300台以上の軍用車両が使われたという。

 一方、AP通信などによると、トルコ当局は27日、事件を受けて、地元紙ザマンの元幹部や記者らジャーナリスト47人を拘束する決定を出した。

 エルドアン大統領に批判的な論調で知られたザマン紙は昨年12月に編集長らが拘束され、今年3月には政府管理下に置かれた。同紙はギュレン師と関係が深かったとされ、関連を調べるとみられる。

 トルコ当局は事件後、軍人や警察官、市民ら1万5千人超を拘束。25日にもジャーナリスト42人を拘束する決定を出していた。(エルサレム=渡辺丘)

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