ポケモンGO 広島市が平和公園の除外求める

ポケモンGO 広島市が平和公園の除外求める
スマートフォン向けのゲームアプリ「ポケモンGO」が人気を集めるなか、広島市は、平和公園については「慰霊のための雰囲気が失われる」などとして、ゲームの対象から外すよう求める文書を開発会社に送るとともに、公園内に貼り紙をして慰霊の場ということに配慮してスマートフォンを使うよう呼びかけています。
広島市中区の平和公園では、原爆慰霊碑などおよそ30か所が「ポケモンGO」のアイテムを獲得できる「ポケストップ」と呼ばれるポイントになっているほか、原爆ドームなど3か所が「ジム」というキャラクターどうしが対戦する場となっていて、アプリの配信が始まって以来、ゲーム目的の人が大勢訪れています。

これについて広島市は「平和を祈念する施設の周辺が参拝者や観光客が近寄りがたい状況となっていて慰霊・鎮魂の聖域としての静けさや雰囲気を失わせる」などとして、ゲームの対象から外すよう求める文書を26日夜、開発会社に送りました。
広島市は平和記念式典が開かれる来月6日の広島原爆の日までに対象から外すよう求めていますが、これまでのところ開発会社側からの回答はないということです。

また、広島市は平和公園内の10か所に貼り紙をして、慰霊の場ということに配慮してスマートフォンを使うことや、歩きながらの操作はしないことを求めています。
平和公園を管理する広島市緑政課の久波一行課長補佐は「慰霊の場としてふさわしい環境を維持するため、ゲームを目的に訪れる人には節度を持った行動をお願いしたい」と話しています。