捨てられていた卵の膜を使って、燃料電池のコストダウンに成功しました。
この実験に成功したのは、「国立米子工業高等専門学校」に通う4年生の前田千澄さんと3年生の山村萌衣さんです。
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現役の学生である2人は、生物化学について探究するクラブ活動「B&C研究同好会」に参加しています。
そんな彼女らが、燃料電池のコストを55分の1にまで抑えたといいます。
卵殻膜を使い燃料電池のコストを大幅削減
卵の内皮である「卵殻膜(らんかくまく)」と燃料電池を組み合わせる研究を行っていた2人。
その研究は、同好会の先輩から受け継いだものだといいます。
燃料電池は、酸素と水素の化学反応で発電する仕組みで、二酸化炭素を出さないエネルギー源として大きな注目を浴びています。
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この発電には絶縁体のような性質を持つ膜「電解質膜」というものが必要なのですが、彼女らはそれをタマネギやサツマイモなど天然の物質で発電できないか試していました。
そしてついに、卵殻膜に塩化白金酸溶液を染み込ませることで、「電解質膜」の代わりとなり得ることを発見しました。
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この卵殻膜の使用によって、コスト面の大幅な削減が可能になります。
従来使われていたナフィオン膜は、3cm四方で1枚約800円するそうです。
それに比べ卵殻膜は同じサイズで14.4円となるようです。
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さらに、塩化白金酸溶液ではなく安価な塩化鉄溶液を用いた場合、3cm四方で0.9円までコストが下がるそうです。
また、従来のナフィオン材に比べ、環境面への悪影響をも抑えられるといいます。
素晴らしい研究に成功した彼女たちの裏には、絶え間ない努力がありました。
次のページでは、彼女らの苦労に迫っていきたいと思います。