任天堂決算 ポケモンGOの業績への影響は限定的

任天堂決算 ポケモンGOの業績への影響は限定的
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スマートフォン向けのゲームアプリ、ポケモンGOの企画に関わった大手ゲーム機メーカーの任天堂は、27日の決算発表で、アプリが世界的に人気となっていることが、来年3月期つまり今年度の業績に及ぼす影響は限定的だとして、業績予想を据え置きました。
任天堂は、企画に関わったポケモンGOが今月配信され、世界中で人気となって業績に期待が集まったことから株価が一時、急上昇しましたが、日本で配信が始まった先週22日に「アプリが業績に与える影響は限定的」などと発表すると、株価は一転して急落し、乱高下していました。
任天堂が27日に発表した先月までの3か月間の決算によりますと、外国為替市場で円高が進んだ影響でドルやユーロ建てで保有している預金などの資産の価値が目減りし、損失が出たことから最終的な損益が245億円の赤字となりました。
一方、任天堂は、ポケモンGOの人気が業績に及ぼす影響は限定的だという見通しを改めて示し、ことし4月の段階で発表した今年度の最終的な利益の予想を350億円の黒字に据え置きました。
この理由として会社は、ゲームアプリを開発したのはアメリカのナイアンティックであり、アプリで得られる収益は、任天堂が32%を出資しているキャラクター管理会社の株式会社ポケモンから受け取るものに限られることを挙げています。