精神科ポータルサイト サイキュレ - Psychiatry Curation

精神科医療関係者様の会員登録をお待ちしております。  新規会員登録  ログイン

コラム

窓の外見つめる少年  灰色の薄汚れたコンクリート塀には等間隔で窓が設けられている。その粗末なコンクリートに囲まれた大きな部屋には孤児たちが暮らしているが、今はほとんどの子どもたちが窓の外から見える広場で歓声をあげてボール遊びに興じているようだ。  その歓声を窓からひっそりと眺める子どもがいた。声をかけようかと近づいて感じた彼の後ろ姿は、...[記事全文]

文部科学省が、『「生きる力」の育成』を重点課題とする学習指導要綱の改訂を実施した1998年、特別支援学校及び小・中学校が併設する特別支援学級における教育支援のあり方も、「発達障害」と見なされる児童に対し、積極的な“治療”を推奨する方針が定められた。それを機に、各地域の保健所や福祉事務所の「こども相談センター」などが、問題を抱...[記事全文]

それぞれのつながり 「つながる」ということを強く意識し始めたのは2011年3月の東日本大震災からである。恋人、家族、仲間、という既存のつながりから領域を拡大しての、他人同士の「つながり」が、多くの人を救える、社会の重要なキーワードであると考え、震災以降、私の活動のキーフレーズともなっている。 東日本大震災から3ヵ月後、ベネッセ教育総合研...[記事全文]

人をケアする「メディア」 メディアは人をケアできるのか―。 この問いは私の大きなテーマであり、暫定的に「イエス」と答え、その方向として「ケアメディア」という概念化を確立しようとするプロセスの中で、実践と研究を繰り返している。今回初めて本論を執筆するにあたって、この考えと立場をまずは説明したい。 私の実践とは、精神障がい者向けの就労移行...[記事全文]

厚生労働省による、いわゆる『改革ビジョン』から10年以上が経過し、直近の調査では精神科病院への新規入院患者のうち、ほぼ90%が1年未満で退院する状態にまで改善が進んだ。しかし一方、いまだに20万人近い患者が1年以上入院しており、40歳~65歳未満だと約26%、65歳以上では約40%が、10年以上の長期にわたって入院生活を継続している。長期入院患者、...[記事全文]

昨年末より義務化された「ストレスチェック」制度。政府としては、メンタルヘルス不調によるうつ病への移行や、それに伴う自殺、過労死などを未然に防ぐことを主目的として同制度を始めたわけだが、数ヵ月が経過した現時点でも、企業側の反応は鈍い。むしろ、『労使間トラブルを増やして企業の生産性を低下させ、精神疾患の患者をも増やしかねない悪法』とする声の方が大きい。...[記事全文]

近年、精神科医療は、向精神薬をできるだけ多用しない、可能なら使わない方向へと、着実に進んでいる。過量服薬による致死や重篤な副作用、離脱症状の危険性、薬物依存など、様々なリスクが明らかになってきたからだ。にも関わらず、未だに患者を薬漬け状態にしてしまう精神科医の数が、それほど減少していないのはなぜなのか…。 偶然生まれた向精神薬と...[記事全文]

ここ10年間ほど、精神科を標榜する診療所の数が急増している。精神科診療所の数が大幅に増えたことについて、「精神科病院における早期退院・在宅移行に向けた、地域内での医療連携強化につながる」とする肯定意見が聞かれる一方で、夜間・休日対応を含む連携体制の拙さや、医師の専門知識(特に、薬を用いない「精神療法」などに関して)不足を指摘する声も少なくはない。乱...[記事全文]

国内約300ヵ院の精神科病院のうち、急性期患者の受け入れ体制を整えている施設は、全体の1/3にも満たないと思われます。病院というよりも、「療養型施設」として経営を存続している精神科病院は、はたして現状の経営体制のまま、5年先、10年先まで存続できるのでしょうか。『精神保健医療福祉の改革ビジョン』を例に引くまでもなく、外来中心の診療体制への転換を早急...[記事全文]


Top