こんにちは、ゆうすけです。
今回はイギリスのEU離脱を受けて
本国イギリスがどのように感じているか
また、ロンドンのヘッジファンドはどのように受け止めて先を
予測しているかについて
実際にロンドンまで行って訪ねてきました
そこまでするかって?
ええ、やりますよー笑
情報というのは、鮮度も大事ですが
「どこで、誰から聞くか」
これも、もの凄く重要なんです。
であれば、日本でブレグジットについての評価や論評を聞くよりも
「百聞は一見に如かず」
現地で確認したほうが早いわけです。
そのほうが、先々の相場の予測や
取引にも参考になるというもの。
そんな僕が足とお金を使って得てきた中身を
ここで盛大に話してしまうわけです。
ブレグジットについてロンドンのヘッジファンド経営者が語ったこと
さて、せっかく遠くまで行ったので
ロンドンでは幾つかの投資案件も見てきました。
もちろん、色々な企業にも訪問し
その都度、多くの情報交換や投資先も確認してきましたが
まずは、6月24日に確定したイギリスのEU離脱について
本国イギリスはどのように考えていたのでしょうか?
その話を、実際に超有名ファンド出身の
ファンドマネージャーが話してくれました。
彼は、今も数十億ドルを運用するトッププロの
ファンドマネージャーです。
その話を整理していくと
イギリスという国に、世界から多くの移民がやってきて
イギリス人の仕事がなくなったり、福利厚生がなくなったりして
不満が溜まったこと
また、自国経済が強いにも関わらず
EU全体の底上げの為に「PIGS」と呼ばれる
ヨーロッパの中でも経済的にかなり不安のある国を支えないといけないという
大きな負担と
EUの法律が実はイギリスの法律よりも厳しく
経済活動において、規制がかってしまい
仕事もやりにくくなっていること
そして、毎週ECB(ヨーロッパ中央銀行)に1500億円程の送金を
していて、それが無駄なんじゃないか?自国経済の為に使ったほうが
いいのではないかということ。
これらの要因が重なって
EUからの離脱となりました。
中でも、北イギリスの地方の人は離脱に肯定的でした。
そんなことで、ブレグジットはおきたわけですが
このことで、世界は騒がしい状況になっていましたね。
さすがにだいぶ表面は落ち着きましたけども。
本当の問題はここではないですね。
「イギリスがこれからどうしていくか」
これこそがここからの焦点になるし
同時に、EUはどうするか?
これもここからの焦点になることは間違いないです。
このことから短期的リスクと長期的リスクに分かれるだろうと
ファンドマネージャーは語っていました。
まず、短期的リスクは
相場の下落ですね。
ポンド安が引き起こされたこと。
このポンド安はしばらく続くかもしれないので
イギリス全体の時価総額を下げることになりました。
また、EUからの離脱を受けて
関税が引き上げられることは、イギリスの経済を短期的に圧迫するだろうと
言われています。
イギリス経済をマイナスにすべき事項が短期的なリスクとして
挙げられていました。
実際、ロイターでも公表されていますが
イギリスの主要銀行の来年度の融資は縮小するという発表が出ていますし
イギリス大手の企業は来年の設備投資を減額すると発表しています。
これらは、イギリス経済の循環を鈍化させる要因として
短期的リスクの特徴にもなりそうですね。
次に長期的リスクですが
今回のイギリスの離脱を受けて
水面下で起きていた他国の経済不安が高まっていることが表面化されました。
例えば、イタリアの国債が売られていて
価値がつかなかったり、銀行がデフォルトしそうだったり
ドイツ銀行の国債の利払いと下落でドイツ銀行の株価が下落していたり
このような、不安要素が浮かび上がっていることや
同じように、EUへの不満を募らせている国の離脱がドミノ式に始まると。
結果EUが解体になってしまうことは最大のリスクであると話していました。
確かに、長期的にみて
EU解体はソ連解体と同じケースになってしまうことと
アメリカ経済の対抗として台頭していたEU経済の崩壊は
世界経済のバランスを覆すものとなりかねませんから、
リスクとなっても不思議ではありませんね。
事実、イタリアではイタリアで言うメガバンクレベルの
トップ3銀行全ての株価が大下げしています。
イタリアではかなり、動きがみられます。
とまあ、ファンダメンタルで見ていくと
そのような状況になったことを分析していましたが
彼は運用者として、今後を見ているところで言うと
やはり、短期的には相場は長期のスイング取引が難しくなっており
今のタイミングでは、短期決済のデイトレードにしていくほうが
利益を追求しやすい相場であることを話していました。
運用として、大きなリターンを得やすいのは
トレンドフォローという、トレンドが出てから追いかけるパターンの
取引ですが
今は、それが難しいので
短期決済や、レンジブレイクを予想して取引をする手法
逆張りなんかを含めた取引のほうが利益を取りにいけるとのことでした。
それは、僕も日経225オプションで常に取引をしているので
感じたことでしたし、同感でしたね。
今は長期トレンドが出にくい状況で
世界的に見ても、相場を動かす材料が少ないように感じます。
なので、何かと話題作りをして
短期的な相場を動かすような、パワープレイ的な相場が続いているような
気がします。
このような時は、限月取引である
オプションなんかは利益を出しやすいのですが
長期的な株式や先物は厳しいので
短期取引にシフトしたほうがいいわけですね。
ファンドマネージャーとの話はとても面白かったです。
また、年末に向けて僕は相場は下がるし
為替もさらに下がると予想しているのですが
ファンドマネージャーは上がると予想していたところも
面白かったです。
根拠は、、、、これは内緒にしましょう。
取引に影響を与える最大の理由になりますので
これを無料で話すわけにはいきませんね。笑
双方の意見と理由を交え、意見交換することで
かなり生の情報も取れたし、ヘッジファンドの考え方がわかれば
我々の取引にも反映させることができるので、とても有意義な時間でした。
ブレグジットは世界的に大きな波紋を呼びましたが
今後に注目されるものとしてはとても大きな材料となるということですね。
P.S
相場を見ながら常に次を考えるファンドマネージャーとの
意見交換はとても面白かったです。
我々も常に相場にはシナリオ構築をして望んでいるので
仮説のぶつかり合いなんですよね。
これが、自然であり当たり前であることに
昔からの自分たちの成長を感じることができました。
昔は仮設を作る事も大変でした。
自分の仮設を相場に照らして、修正したりすると
取引が間に合わずに負けるんですよね。
なので、修正することすらシナリオに考慮した
ポジション取りをするようにいつしかなりました。
すると、修正も考慮されているので
相場がよっぽどの変な方向に大きく動かない限り
負けないんですね。
なんだかんだレベルアップしているみたいです。