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GMOインターネットグループでインターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチ株式会社(東京都渋谷区)は、GMOリサーチが提携するベトナム・フィリピン・シンガポールのモニターを対象に「海外旅行に関する意識調査」を実施した。それによると、3か国のモニターが回答した「海外旅行で行きたい場所」の1位はいずれも日本で、それぞれ50%を超えた。
これは、訪日観光客が増加するベトナム、フィリピン、シンガポールの海外旅行に関する意識を探り、東南アジアからのインバウンド需要を把握するべくインターネット調査を行ったもの。調査対象は20~39歳の男女計876人(ベトナム:417人、フィリピン:294人、シンガポール:165人)。
「海外旅行で行きたい場所」について、ベトナムのモニターの回答は、◇1位:日本(56.4%)、◇2位:韓国(44.4%)、◇3位:シンガポール(44.1%)、◇4位:フランス(34.8%)、◇5位:米国(33.6%)、◇6位:タイ(31.7%)、◇7位:英国(27.6%)、◇8位:スイス(21.3%)、◇9位:ハワイ(21.1%)、◇10位:イタリア(20.9%)となっている。
希望する海外旅行の形態は、「ガイド付きパック旅行(自由行動あり)」がベトナム(63.1%)とフィリピン(60.2%)で突出した。一方、シンガポールでは「航空券とホテルを別々に自分で手配」と回答した人が57.6%と最も多かった。
「海外旅行で不安に思うこと」については、3か国ともに「英語の通用度」が1位(ベトナム:76.5%、フィリピン:50.3%、シンガポール:72.7%)だった。また、「交通機関を問題なく利用できるか」と回答したのはフィリピンが47.3%、シンガポールが61.8%だったのに対し、ベトナムは22.5%に留まった。GMOリサーチによると、ベトナムは他2か国と比べて市内の移動手段が発達していないことから、バスやタクシー以外の交通機関の利用イメージをあまり持っていない可能性もあるという。
「日本に来たことがあるか」という質問に対しては、ベトナムのモニターの80.1%が「行った事は無い」と回答。続いて、15.1%が「1回」、4.1%が「2回」、0.5%が「3~5回」、0.2%が「6回以上」と回答した。「日本を訪れたいと思うか」という質問では、ベトナムのモニターの72.4%が「とてもそう思う」と回答している。
「訪日の際にしたいこと」については、3か国で共通して「日本食を食べること」が1位(ベトナム:84.2%、フィリピン:71.8%、シンガポール:83.6%)だった。このほか、ベトナムのモニターの回答は、◇2位:自然・景勝観光(72.9%)、◇3位:温泉入浴(60.7%)、◇4位:繁華街の街歩き(55.9%)、◇4位:日本の歴史・伝統文化体験(同)などとなっている。