はじめまして、非常勤ライターのひにしあいです。
本日私は人生で2回目くらいの、北千住に来ています。
突然ですが東京在住、東京近郊出身の皆さん、あなたは一体…
東京の東派、西派どっち!? でしょうか
- 引っ越しても西側(東側)には絶対住みたくない!
- 東京の東側(西側)の方がいい店が多い!
- 錦糸町ってどこ?最果て?(西派がいいがち)
- 阿佐ヶ谷ってなに?山?(東派がいいがち)
など、東京の東派閥、西派閥が敵対している場面に遭遇したこと、一度はあるのでは無いでしょうか?
ちなみに私の考える東京23区の分布としてはざっくりこんな感じで、
北、南、都会の皆さんとは異なり、西と東の住民の地元への愛情やこだわりはより強いと感じます。
これから数回にわたって、バリバリの東京西派杉並区在住の筆者が1つのテーマをもとに、東京の東側、西側のお店に飲みに行き、もっと西への愛を深めるのか、東の良さに悔しいながらも気づかされてしまうのか!?
そんな企画がこの「東京東西飲み屋大喜利」になります。
記念すべき第1回目のテーマは
「勝手につまみがどんどん出てくる店」です。
東京東側の聖地の1つ、北千住へ
数ある都内の飲み屋街の中でも確実に上位に入ってくる街、北千住。
正直、「北千住って何区なの!?」というレベルに東側についての知識が皆無のため、東京の東側に精通しまくっている案内人にヘルプを依頼。
メディアに出たことのない、知る人ぞ知る北千住の中華料理店「礼花」を紹介してくれました。
お店までの道すがら、案内人に聞いた情報によると…
- マスターは都内の有名な中華の名店を渡り歩き修行を積んだ本格派
- おつまみラインナップは日によって異なるが、刺身、焼き魚、お漬物など、中華が全然出てこない
- ランチ営業も中華はない
- 何度も行っているが中華を食べたことが無い
と、本当に中華料理店なのか、疑問しか浮かばないまま駅から約5分、ディープな飲み屋街を抜けてお店に到着…ではなく、
あきらかに元ラブホテルの建物そのままに、キャバクラや飲食店が同居する、なんだかすごいスポットを発見。
あきらかなラブホテル感の中の「名物鉄火丼」の文字。ラーメン屋もある模様。カオス
そしてほどなく、目的のお店「礼花(レイファ)」に到着!
看板の下に貼ってあるメニューもお酒のメニューのみ。この時点で何の店なのかまじで不明。
いざ、「礼花」へ入店
お店は2階。ちょっと強面のマスターと気さくな笑顔のママが出迎えてくれます。
杉並から約1時間かけてやってきた私を明るく迎えてくれました。
入店から数分、おもむろに置かれたもの、それは…
あきらかに「酢の物」。
1品目として最高だし、すごく美味しいのだけど…まさかの滑り出し!
そろそろ、この店が本気で中華屋なのか、確認したくメニューを見ると
中華屋さんだ!
でも、メニューに酢の物は当然のごとくありません。これは、もはや次がワクワクしてきました。
2品目はまさかの…
断面がキリッと立っていて、新鮮さが伝わってくるカツオのお刺身!
もちろん頼んでいないし、メニューにも載っていません。これが見た目のとおり、めっちゃ美味しい!
案内人曰く、
「新鮮な魚が食べたくなったら礼花にくるんだ」とのこと。
そろそろ意味が分からない。
その後も続々と勝手に出てくる、つまみたち。
どれもこれも、全くメニューにはないけれども、手がかかっているのが明白で美味しいのです。
中華料理人である証拠に…
マスターが料理している手元を見ているとあることに気が付きました。
あきらかに中華包丁で切りづらそうな小さいものも、中華包丁オンリーで切っている!
超切りづらそうなんだけど!
マスターに聞いてみると、
「やっぱ、これじゃないとうまく切れないよね」
と、一言。
本日初めて、マスターが中華の料理人であることを感じられた1コマ。
一見さんでもおつまみが勝手にでてくるスタイルなのか?
初めて来たお客さんだと、どういう案内になるのか聞いてみました。
「え? いやー基本、常連しか来ないからな」
ママ曰く、たまーに来る一見のお客様にはちゃんとメニューを伺うこともあるとのことでした。
でも…
居合わせた常連さんによると、「ここ数年で増えた新規の客は2人くらいだよな」とのこと。そんなばかな…
たしかに常連さんに愛されていることは確かなようで…
運送屋さんが来たかと思ったら、別の常連さん宛の荷物がお店に届きました。自分でここに配送を頼んだわけではなく、送り主がこの店に送れば届くと踏んでのことらしく、常連ってレベル感を軽く超えていることが判明。
マスターとママの娘さんは美人姉妹!働いているのは表参道だけど、やっぱり地元が大好きだそう。西のことはよくわからないと笑顔で語っていました。くそー!西だって楽しいんだぞ!
こんな感じで和やかな雰囲気だから、初めてのお客さんにも優しく応対してくれるけど、勝手につまみが出てくるのはある程度常連になってからになるようです。訪れる方はご注意を!
まだまだ出るぞ!勝手つまみたち
案内人によると、カウンターに座ったお客さんで何かを注文している様子を見かけたことは一度も無いとのことで、礼花の奥深さを味わっていると…
なんだかちょっと中華寄りのメニューも登場しながら、
ご機嫌に飲んでいると…
マスターもあきらかにご機嫌な雰囲気で一緒に飲み始めます。
ママによると、いつもこの調子で22時を超えるとマスターは酔っちゃうとのことで、自由すぎる雰囲気が漂っていました。
その後は、
もはや料理ではないものをいただきつつ、すっかり出来上がった私(キンミヤ焼酎をほぼ1人で開けた…)。
最後は唯一の注文として、中華メニューである「スーラータンメン」を作ってもらうことに。
文句なしの美味しさ。これまでのつまみメニューも最高でしたが、やっぱり、中華料理も相当のレベルの高さと本格派!
初めての方はまずは、絶品の中華メニューから試してみることをおすすめします!
東京東側住民の方はもう今日にでも! 西側からも来てよかった!
は~、おなかいっぱいだし、ベロンベロンに酔っぱらったぞー!
帰途は千鳥足で電車を乗り間違えながら、ホームタウンの杉並へと帰ったのでした。
今回ご紹介したお店
礼花
住所:東京都足立区千住2-32
今回の座布団枚数
3枚!
下町のディープすぎる空気を感じながら楽しめるお店!常連さんも気さくな方が多く、一瞬で溶け込めるはずです。常連になりたいって思うお店なので、北千住に行きつけの店を持ちたい方は、足を運んでみてほしい。
※初見のお客さんには、勝手につまみがでない可能性が大いにあるのでご注意ください。
プロフィール
ひにしあい
本業はSEOの非常勤ライター。好きな本は路線図、好きな音楽はヴィジュアル系。特技はカラオケ芸。トゥギャッチ、Excite bitコネタなどで活動中。
個人サイト:http://hinishi.com
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