米民主党幹部のメール流出 FBIが捜査開始

米民主党幹部のメール流出 FBIが捜査開始
アメリカ大統領選挙に向けた民主党の全国党大会を前に、党の幹部がクリントン前国務長官に肩入れし、サンダース上院議員の躍進を阻もうとしていた疑いが浮上したことを巡り、FBI=連邦捜査局は党幹部の間でやり取りされたメールがサイバー攻撃によって流出した疑いがあるとして捜査を始めたことを明らかにしました。
この問題はアメリカ大統領選挙に向けた民主党の候補者選びで中立の立場であるはずの党全国委員会の一部の幹部がクリントン前国務長官に肩入れしサンダース上院議員の躍進を阻もうとしていた疑いがあることが、内部告発サイト「ウィキリークス」で暴露されたメールのやり取りで明らかになったものです。

この問題に関連してFBI=連邦捜査局は25日、声明を発表し、民主党全国委員会の幹部らのメールシステムがサイバー攻撃を受けた疑いがあるとして捜査を始めたことを明らかにしました。民主党の関係者やアメリカ政府の当局者はメディアの取材に対し、ことし6月に民主党の全国委員会がサイバー攻撃を受けていて、民間のセキュリティ会社の調査ではロシアのハッカー集団が関与している疑いがあると話しています。

この問題ではサンダース氏の支持者が激しく反発し、委員長が当初予定されていた党大会の開会宣言をせず、辞意を表明する異例の事態となっています。