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 米民主党全国委員会(DNC)のメールが内部告発サイトのウィキリークスを通じて暴露された問題で、同党の大統領候補指名を確実にしているクリントン前国務長官(68)の陣営から、ロシアの関与を指摘する声が相次いでいる。DNCのシステムには6月、ロシア系のハッカーが侵入したことが明らかになっていた。連邦捜査局(FBI)も今月25日までに、流出の経緯について捜査を始めた。

 流出したメールには、DNC職員や幹部がクリントン氏に肩入れをし、候補者指名で争ったサンダース上院議員を批判する内容も含まれていた。DNCのシュルツ委員長が責任を取って辞任したことを受けて、暫定委員長に就任するブラジル氏らは25日、「メールに弁解の余地のない記述があったことを心から陳謝したい。指名過程で中立性を堅持する姿勢が反映されていなかった」として、サンダース氏やその支持者に謝罪する声明を発表した。

 クリントン陣営幹部のロビー・ムック氏は24日、CNNに「専門家から、ロシアがトランプ氏を助けるためにメールを公表していると聞いている」と述べ、「我々の党大会の直前に公表されたのは偶然ではないと思う」と話した。クリントン氏側近のジェイク・サリバン氏も25日の会見で、ロシア政府が支援する団体がDNCをハッキングしたと複数の専門家が分析していることに触れ、「ロシアが他国の選挙に介入しようとするのは新しい現象ではない」と語った。

 FBIは25日、「DNCへの…

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