ドーピング告発のロシア女子選手 五輪出場改めて要求
ロシア陸上界の組織的ドーピングを内部告発したロシアの女子選手が25日、声明を発表し、リオデジャネイロオリンピックへの出場を認めないとしたIOC=国際オリンピック委員会の決定は不当だとして、出場を改めて求めました。
陸上女子800メートルの元ロシア代表、ユリア・ステパノワ選手は、ロシアアンチドーピング機構の職員だった夫とともに、2013年からロシア陸上界の組織的ドーピングを告発し続け、現在はアメリカに逃れています。
ステパノワ選手は今月、国際陸上競技連盟からドーピング対策に貢献したとして国際大会に出場することが認められ、リオデジャネイロオリンピックへの出場も求めていましたが、IOCは24日、中立の立場での出場はオリンピック憲章で認められていないことや、ステパノワ選手が過去にドーピングで資格停止処分を受けていることなどを理由に、出場を認めませんでした。
これに対してステパノワ選手は25日、声明を発表し、まずIOCが判断の前提とした、「自分がロシア代表として出場することを拒否した」とする認識は誤っているとして、先週、IOCの電話インタビューに応じた際の音声ファイルを公開しました。さらに中立の立場での出場は、リオデジャネイロ大会でも「難民選手団」が認められていることや、ドーピングで過去に受けた処分を根拠に追加の処分を科すことは、CAS=スポーツ仲裁裁判所の判例に反していることなどを指摘しました。
そして今回の決定について、「ドーピングを告発すれば、オリンピック出場の資格を失うという、強いメッセージをすべての選手に送ってしまった」と懸念を表明したうえで、IOCがステパノワ選手を夫とともにリオデジャネイロ大会に招待したことについて、「観客として招待してもらうために告発したのではない。公正な扱いをしてほしい」と、大会への出場を改めて求めました。
ステパノワ選手は今月、国際陸上競技連盟からドーピング対策に貢献したとして国際大会に出場することが認められ、リオデジャネイロオリンピックへの出場も求めていましたが、IOCは24日、中立の立場での出場はオリンピック憲章で認められていないことや、ステパノワ選手が過去にドーピングで資格停止処分を受けていることなどを理由に、出場を認めませんでした。
これに対してステパノワ選手は25日、声明を発表し、まずIOCが判断の前提とした、「自分がロシア代表として出場することを拒否した」とする認識は誤っているとして、先週、IOCの電話インタビューに応じた際の音声ファイルを公開しました。さらに中立の立場での出場は、リオデジャネイロ大会でも「難民選手団」が認められていることや、ドーピングで過去に受けた処分を根拠に追加の処分を科すことは、CAS=スポーツ仲裁裁判所の判例に反していることなどを指摘しました。
そして今回の決定について、「ドーピングを告発すれば、オリンピック出場の資格を失うという、強いメッセージをすべての選手に送ってしまった」と懸念を表明したうえで、IOCがステパノワ選手を夫とともにリオデジャネイロ大会に招待したことについて、「観客として招待してもらうために告発したのではない。公正な扱いをしてほしい」と、大会への出場を改めて求めました。