構成・永田篤史
2016年7月27日07時13分
新潟市出身、横浜市在住のベテラン漫画家、魔夜峰央さんがいま熱い。代表作「パタリロ!」(白泉社)が5月からウェブ掲載に移行し、1982~83年に描いた「翔(と)んで埼玉」(宝島社)が約30年ぶりに復刊されるなど、注目を集めている。63歳のギャグ漫画界の巨匠の胸に去来するものは?
――「パタリロ!」電子化の理由は
出版社の意向です。
――出版社からの理由は
特にはないですね。ただ、紙の雑誌は難しいんですよ。(どんな漫画家を載せるかなどの)配分とかがありますから。若い人の作品をいっぱい載せたいでしょう? ウェブでも、大雑把な締め切りはあるのですが、紙みたいに間に合わないと落っこちるとかという切羽詰まった感覚は、今のところ感じていませんね。融通は利くのかなと。
――ウェブ掲載のメリット、デメリットは
まだ分からないですね。分かると怖いような気がしますけれどね。こんな良いことがあるのか、と分かる半面、こんな怖いことが、ということもあるかも。それは今、誰も予測できないと思うんです。身をもって実験している最中です。
――都会の住民たちが隣県を徹底的にディスる(若者言葉で「けなす」。英語で否定の意味を示す接頭語の「dis」に由来)ファンタジー漫画「翔んで埼玉」がすごいブームです
うーん、訳が分かりません。なぜ今更、と。まあ、予想だにしないっていうのは、まさしくその通りで。30年前の作品だから許されている。今描いたらどうなんだろうね、という話はありますね。
残り:2350文字/全文:2988文字
有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。
お得なシンプルコース980円が登場しました。詳しい内容はこちら
新着ニュース
おすすめコンテンツ