07月26日 19時21分
ことし5月、全国のコンビニエンスストアなどのATMで、現金18億円余りが不正に引き出された事件で、愛知県内で計380万円を引き出した罪に問われている男2人の初公判が開かれ、2人は起訴された内容を認め、検察はそれぞれ懲役3年を求刑しました。
いずれも愛知県の建設作業員、中園竜男被告(28)と電気工事業、佐橋克哉被告(28)は、ことし5月15日、名古屋市や小牧市などのコンビニエンスストア7店舗で偽造されたクレジットカードを使って、現金計380万円を引き出したとして盗みなどの罪に問われています。
全国では同じ日に、コンビニエンスストアなどのATMで計18億円余りが一斉に引き出されました。
26日、名古屋地方裁判所で開かれた初公判で、2人はいずれも起訴された内容を認めました。
検察は事件のいきさつについて、「2人は共通の知り合いの男から5万円の仕事があると持ちかけられ、当日、複数枚のカードを受け取った後、1台の車に乗って交互に現金を引き出した」と指摘しました。
また、被告人質問で佐橋被告は、「知り合いの男からは中国に預けた金を引き出すだけだから大丈夫だと言われた」と証言しました。
この後、検察は「全国規模で一斉に行われた組織的で計画的な犯行だ。2人の役割は重要だった」として、2人にそれぞれ懲役3年を求刑しました。
判決は9月5日に言い渡されます。
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