【ビエンチャン時事】中国の王毅外相は25日、ラオスのビエンチャンで行われた中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議後に記者会見し、南シナ海における「行動規範」の策定を2017年上半期までに完了するとの目標をASEAN側に提案したと明らかにした。
また、海上での不測の事態を避けるため、年内に中国とASEAN間のホットラインを設置することも提起した。
拘束力のある「行動規範」の策定に当たり、中国が明確な時期目標を示したのは初めて。王外相は「提案をASEAN側が歓迎し、支持した」と述べた。フィリピンが提起した仲裁裁判の判決を受けて、中国への風当たりが強まる中、ASEAN諸国が求める早期の規範策定に前向きな意思を示すことで、圧力をかわす狙いがありそうだ。
読み込み中…