福岡のお土産【明太子】の種類や選ぶポイントを紹介していく
出典:http://www.c-umi.co.jp/kodawari/
福岡の名産物と言えば明太子。地元民の食卓に並ぶこともあるし、お土産としても有名でたくさんの人が買って行ってる。
でも、いざ明太子を選ぼうとしたらメーカーが多すぎてどこを選べばいいか分からなくなってしまう。博多駅のお土産コーナーに行くと色んな種類の明太子があって、試食するまで何がどう違うかが分かりにくくなっている。
この記事ではそんなたくさんある地元福岡の明太子メーカー9社の特徴とか選ぶ時のポイントを地元民が紹介していきます。
まず知っておいてほしい明太子を買うときの大前提がある。
必ず試食して自分で味を確かめること
もちろん、各メーカーそれぞれにこだわりとか製法の違いとか辛さの違いはあるけど、実際に食べてみて自分で味を確かめるのが一番だ。当たり前のように聞こえるけど辛さの感じ方も人それぞれ違うし知っていても食べてみるとイメージと違ったということは良くあること。
この記事では簡単な判断方法と各メーカーが何にこだわっているかを紹介していくので、参考にしながら最後は自分の舌で確かめて選んでほしい。
明太子の種類を知る
明太子には製造の過程でいくつかの種類に別けられるので覚えておいた方がいい。どんな目的で買うのかによって選び方が変わってくるし、好みの問題もある。今の自分にあった明太子選びをするようにしよう。
一本物
出典:https://www.youseikatsu.jp/
<用途>
▶︎贈呈品、贈り物として
<良いところ>
▶︎形が綺麗
スケトウダラのたら子が原型のまま保たれている形のいい明太子のことを一本物という。写真などでもよく見かける明太子で主に贈り物として選ばれる。味は他の切れ子、くずれっ子とほとんど変わらない。見た目重視で選びたいならこれ。
切子、切れ子
出典:http://www.iimono-hokkaido.jp/gyoran.htm
<用途>
▶︎自宅用、身近な人への贈り物として
<良いところ>
▶︎量が多くお得感がある
▶︎味は一本物とほぼ変わらない
一本物の製造の過程で切れてしまったり皮が取れてしまったもの。いわばアウトレット品のような感じ。一本物を切り分けたような形状になっていて、福岡のスーパーとかで売られているものの多くがこの切れ子になる。味はほぼ変わらず、自宅用とか仲のいい知り合いにかしこまらずに送りたい場合に選んでおけば間違いない。
バラ子、くずれっ子
出典:http://www.shokutu.com/info/about-index/shurui/
<用途>
▶︎自宅用、食材調理用
<良いところ>
▶︎料理の材料として使いやすい
▶︎明太子の種類の中で最もリーズナブル
完全に形が崩れてしまった明太子をかき集めたもの。ほとんどは調理用として使われるけど、スーパーでも見かけるので自宅用として安く買いたいなら選ぶべき。見た目に全くこだわらない人向け。
明太子メーカー別特徴早見表
まずは大まかに各メーカーの特徴早見表を作ってみた。これだけでもある程度どのメーカーがどんな明太子を作っているのかが分かると思う。
ある程度、どのメーカーがどんな明太子を作っているのか分かってきたら、さらに興味のあるメーカーがどんなこだわりを持っているのかを知ってみるのもいい。
9社となるとかなり迷いそうだけど、明太子選びのポイントをまとめておく。
- 試食して美味しいものを選ぶ
- 無難に選ぶなら中辛
- 自宅用なら基本はリーズナブルな切れ子で
- 知っている名前の会社で選ぶのもアリ
まず大前提でも書いたけど、現地で味を確かめられるなら絶対に味見した方がいい。それからピリっとした辛さが売りなので、とにかく無難に博多辛子明太子を堪能したいのであれば中辛を選ぶようにしよう。
一本物にこだわらなければ、基本的に安くてお得な切れ子を買うべし。味に大差はないよ。もし、本当に迷ったら聞いたことのある会社名で選ぶのもあり。基本的にはどんなメーカーもこだわりを持って作っているので間違いなく美味しい。
明太子メーカー別の特徴・違いまとめ
ここでは実際に明太子を製造しているメーカー別の特徴とか違いについてまとめていく。基本的には早見表があればサクッと選べるようになるかもしれないけど、各メーカーのこだわりなども知っておけばより一層明太子選びが楽しくなるはず。
かばた 辛口
出典:http://www.kabata.com/SHOP/
点と丸のかば田、辛子明太子というCMでおなじみのかば田。創業大正10年、本社は福岡県北九州市八幡西区にある福岡の会社。会社の前身が漬物店だったこともあり、その独自の漬物を作る製造技術をノウハウに明太子作りに漬物貯蔵製法を活かしている。なので会社と違うこだわりは「昆布漬け」で、昆布から取れる旨味を明太子に活かせないかという発想から生み出されている。
とにかく濃厚な味とピリピリとした辛さを味わいたい人にはオススメ。贈り物だと辛さが苦手な方もいるかもしれないので事前にしっかり確認しておくといいだろう。
まつ本 辛口
出典:http://www.matsumoto-mentai.jp/hakata/
<特徴>
▶︎日本酒と唐辛子を使った漬け込み
▶︎辛口仕立てと子供や女性も食べやすい中辛仕立ての2種類ある
▶︎塩分量が低く無着色のたらこを使用し健康で体に優しい
<公式ホームページ>
福岡市博多区に会社をかまえるまつ本は昭和30年創業のかなり伝統ある会社。漬け込みのためだけに選んだ日本酒”祝えびす”を使用し、唐辛子も数種類の味をブレンドしてその日使う分だけを毎回調合している。
『伝承極味』ブランドの明太子は北海道近海で取れたたらこの成熟子のみを厳選して使用していて、数量限定による販売となっている。ごはんをさらにおいしくする具材も多く開発していて福岡博多の味を堪能できるようになっている。
▶︎ギフト・詰め合わせ・とんこつラーメン | 辛子明太子 まつ本
健康的で辛口の種類が選べる明太子を探している人にオススメしておく。
ひろしょう(弘商) 中辛
出典:http://hirosyo.com/item02.html
<特徴>
▶︎北海道産の質の高いたらこのみを使用
▶︎塩漬け、"手返し"という手作業で仕上げたたらこのうち最もいい10%だけを使用
▶︎清酒と独自のブレンド唐辛子で味付け
<公式ホームページ>
原材料へのこだわりが非常に強い明太子。キムタクもお取り寄せしているらしく、高級感が強い。しかし、博多天ぷらたかおなど飲食店での販売も行われており、特に地元福岡ではイオンショッピングモールなどの飲食店街に出店。地元の人にも身近な明太子ブランドになっている。
国産の本当に質の高い明太子を食べてみたい人にオススメ。
福さ屋 中辛
出典:http://www.fukusaya.info/shopping/
<特徴>
▶︎魚肉(イワシ)を使用した魚醤で漬け込むことで出るコクのよさ
▶︎ほどよく辛くて美味しい明太子づくりにこだわり香辛調味液の中で三昼夜熟成
▶︎知名度が高く種類も多いので贈り物として喜ばれる
<公式ホームページ>
地元福岡ではCMでかなりおなじみの明太子屋さん。"贈り物には福さ屋の辛子明太子"というフレーズが地元福岡では染みついている。特徴にも書いているが、魚醤で漬け込むことでコクが生まれ旨味のある味わいになっている。甘すぎず、辛すぎず、ちょうどいい万人受けする味。
もし明太子選びに迷ったらとりあえず買っておけば間違いなくオススメ。
まるきた水産・魚匠庵(博多あごおとし) 中辛
<特徴>
▶︎新鮮なまま急冷され工場に運ばれることで生まれるプチプチとした新鮮な食感
▶︎「あごが落ちるほど美味い」という名の博多あごおとしブランドを確立
▶︎食べやすさとピリリとした辛さで大人から子供まで楽しめる味
<公式ホームページ>
大手の食品メーカーと協力し流通チャネルとか輸送のノウハウに長けている。主要ブランドの「博多あごおとし」は博多駅や福岡空港などあらゆるお土産屋で見かけ、とても人気になっている。"あごが落ちるほど美味い"という名のあごおとしは、実際に試食してみてもその美味しさに納得するはず。
まるきた水産の辛子明太子と美味しい魚を販売する博多まるきた水産・魚匠庵のサイトでは博多あごおとしの明太子の他、シャケなどの魚類を詰め合わせたお中元などの贈り物も取り扱っている。
▶︎【お中元のし付き】魚匠庵 お得用セット 博多明太子 銀だらみりん 海の幸
食べやすくてプチプチとした食感を楽しみたい人にオススメ。
やまや 中辛
出典:http://shop.daishin.gr.jp/shussan/
<特徴>
▶︎ゆず、昆布、酒、唐辛子をブレンドした「匠のたれ」の中で1週間熟成
▶︎先辛という後に引かない辛さとゆずのほのかな香りで食べやすさ抜群
▶︎明太子はオホーツク海、ベーリング海、北米沿岸の新鮮な卵を使用
<公式ホームページ>
地元福岡でも名前の知れたとても有名なメーカー。"九州のワクワクするような美味しいものを作ること"をコンセプトにやまや 博多の幸 うまだしややまや 博多 もつ鍋 あごだし醤油味なども製造している。ここの明太子は他のメーカーにはない"柚子"を使っており、明太子が持つ辛さだけじゃなく香りも楽しめるようになっている。
普通の明太子とは違った味わいでさっぱり感を楽しんでみたい人にオススメ。
かねふく マイルド
出典:https://www.net-endepa.com/
<特徴>
▶︎卵の調達、塩漬け、明太子への加工まで一貫して自社で管理
▶︎明太子のつぶつぶ感を決める「粒立ち工程(塩漬け)」を自らの目と手で行うこだわり
▶︎食べやすい味とメディアで明太子レシピをたくさん紹介
<公式ホームページ>
誰もが食べやすいマイルドな味付けが魅力のかねふく。他の会社に比べて非常に明太子へ情熱が強い。例えば、明太子へのこだわりと情熱を見てもらうために設立しためんたいパークを運営しており、めんたいミュージアム・直売店・工場・フードコーナーが一体になった施設を運営している。(茨城県、兵庫県、愛知県の3拠点にあり)
福岡だけじゃなく関東でも精力的にアピールしていて、明太もつ鍋で有名なふく竹 本店 (なべどころふくたけ)築地市場や博多ラーメンの味を築地で楽しめる生粋博多らぁめん ふくちゃん 築地総本店などを運営。明太子の美味しさを全国に伝えている。
明太子の魅力にさらにハマってみたい人にオススメ。
まるいち マイルド
出典:http://www.k-maruichi.co.jp/
<特徴>
▶︎専用釜を使って96時間じっくり漬け込み
▶︎明太子専用の工場で厳格な品質管理と徹底した品質検査
▶︎辛さと塩分を控えた子供からお年寄りまで楽しめるマイルドな味
<公式ホームページ>
紹介してきた明太子メーカーの中でも最も食べやすく辛味の少ない味に仕上がっている。小さな子供でも気軽に明太子を食べられるような味付けになっているので、辛口でしっかりとした味付けで楽しみたい人にはもしかしたらちょっと物足りないかもしれない。
明太子は食べてみたいけど小さなお子さんがいたり辛いのが苦手な方にオススメ。
ふくや 辛さ選べる
<特徴>
▶︎明太子を日本で初めて製造・販売した歴史と信頼のある会社
▶︎漬け込みに酢や酒を一切使わず、素材と唐辛子のみのシンプルな味付けで素材の旨味を最大限に引き出している
▶︎辛さが3段階(マイルド、中辛、どっから)で選べる
<公式ホームページ>
博多中洲の明太子を日本に初めて広めた会社。地元博多との繋がりが非常に強く、福岡の有名な博多どんたくや博多祇園山笠に積極的に参加し地域貢献をしている。基本的には福岡地方での販売がほとんどで、県外には唯一東京に2店舗のみ営業している。まさに福岡の明太子としてお土産に打ってつけだ。
また、tubu tube(ツブチューブ)というチューブ式の明太子も販売しておりこれが本当に色んな味があって選ぶだけでも楽しい。
博多の明太子といえばこれ!っていうヤツを買いたい人にオススメ。
明太子の製造工程などをもっと詳しく知りたいなら
今回は福岡博多で帰るお土産の明太子選びのポイントをメーカーごとに紹介してきたけど、明太子についてもっと詳しく知りたいっていう人にいくつかサイトを紹介しておく。
こちらの会社で作られている「明太ばらこ」の説明だけど、明太子の基礎的なことがかなり詳しくまとめられている。「明太」という名前の由来、栄養価、明太子漁業の現状などかなり勉強になる。マニアック向け。
かねふくのサイトはその圧倒的な情報量にまず驚かされる。明太子にまつわる話が「漁獲編」「原料編」「製品編」「雑学編」の4つに分けられている。
▶明太子❤LOVE 博多っ子流ピリカラつぶうま! 新レシピ集
こちらは明太子のレシピ本。博多流の明太子を使ったレシピがたくさん載っている。ただ食べるだけじゃなく、料理のレパートリーとしても有効活用したい人におすすめ。
福岡博多のお土産総まとめはこちら↓
福岡博多の地元民が通うグルメはこちら↓
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。