【ロンドン時事】南スーダンからの報道によると、キール同国大統領は25日、マシャール副大統領を解任し、後任にマシャール派のタバン・デン・ガイ前鉱物相を任命した。
しかし、首都ジュバを離れて潜伏中のマシャール氏側はこれを認めておらず、同派は分裂状態に陥っているもようだ。
デン・ガイ氏は、政府軍とマシャール派の内戦終結に向けた昨年の和平合意に至る交渉で、同派の首席交渉担当者だった。マシャール氏が先週、デン・ガイ氏を鉱物相から解任したのに対し、同派の一部がデン・ガイ氏を首都にいないマシャール氏に代わる派閥の指導者とすると決定。キール大統領は、その「推薦」に従い、デン・ガイ氏を副大統領に任命したと主張している。
しかし、マシャール氏の指揮下にある同派の「政治局」はデン・ガイ氏の指導者就任を認めず、「和平合意を破壊するものだ」とデン・ガイ氏らを強く非難した。
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