アメリカ大統領選挙候補者であるドナルド・トランプ氏をイメージした
Pythonベースのプログラミング言語「TrumpScript」が公開されています。
特徴が滅茶苦茶だったのでご紹介します。
GitHub - samshadwell/TrumpScript: Make Python great again
どうやら米ライス大学の24時間ハッカソンで作られたようです。
ハッカソンでの優勝は逃したものの、日々issueにバグ報告が上がっており、
よりトランプ氏らしくなるように改善がされているようです。
特徴
- 浮動小数点型は使えず整数のみ。アメリカは中途半端なことはしない。
- 数値は100万より大きくなくてはいけない。それより小さい数字は取るに足らない。
- importは使えない。全てのコードはアメリカ製でなければならない。
- True,Falseの代わりにfact,lieを使う。
- 変数名に使えるのは最も一般的な英単語、トランプ氏の好きな単語、現在の政治家の名前のみ。
- エラーメッセージはトランプ氏の言葉からの引用。
- 全てのプログラムは"America is great"で終わる必要がある。
- 45億は100億に自動的に修正される。
- Windowsでは動かない。なぜならトランプ氏はPCを信じるような人ではないから。(PC:パソコンとPolitically Correct:政治的正しさ、のかけ)
- 大文字と小文字は区別しない。
- 中国やメキシコから実行してもコンパイルされない。アメリカの秘密事項を盗まれたくないからだ。
- 共産主義のなりすまし(中国製のSSL証明書)がシステムにあると警告される。
- root権限では動かない。アメリカに必要なのはトランプ氏だけである。
無茶苦茶すぎます。
とりあえずインストールしてみましょう。
git clone https://github.com/samshadwell/TrumpScript.git
パスの確認
$ which TRUMP /path/to/TrumpScript/bin/TRUMP
Hello Worldしてみます。
trumpscript.txt
tell "Hello World!" America is great.
実行。
$TRUMP trumpscript.txt Traceback (most recent call last): File "/.../TrumpScript/bin/../src/trumpscript/main.py", line 30, in <module> main() File "/.../TrumpScript/bin/../src/trumpscript/main.py", line 24, in main Utils.verify_system(args.Wall) File "/.../TrumpScript/src/trumpscript/utils.py", line 34, in verify_system Utils.boycott_apple() File "/.../TrumpScript/src/trumpscript/utils.py", line 72, in boycott_apple raise Utils.SystemException('boycott'); File "/.../TrumpScript/src/trumpscript/utils.py", line 21, in __init__ raise Exception(random.choice(ERROR_CODES[msg_code])) Exception: Mac? 'Boycott all Apple products until such time as Apple gives cellphone info to authorities regarding radical Islamic terrorist couple from Cal'
Apple製品はボイコットされました。
無茶苦茶ですね。
他にも、スペイン語で書かれたファイルを実行すると
「ここは英語の国だ(“This is a country where we speak English”)」
という例外が発生したり、allowed_words.pyに記載されていない単語を利用すると
「トランプはそんなこと聞こうとしない(“Trump doesn’t want to hear it”)」
という例外が発生したりもするようです。
何かと話題になっているトランプ氏ですが、
まさかプログラミング言語になるとは驚きです。