マレーシア・クアラルンプールの繁華街にあるBangsar Village IIショッピングモールに、スターバックス初の聴覚障害者向け店舗がオープンした。
スタッフも聴覚障害者
The Society of Interpreters for the Deaf (手話通訳者協会)の協力によって実現した同店は、13人の従業員のうち10人が聴覚障害者。手話を使って注文から受け取りまですべて行なえる。
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ここで働く従業員は、まず手話通訳者協会にて手話トレーニングを受け、聴覚障害者以外の利用客への接客法を習得するのだそう。
ちなみに手話が分からないゲストについては、メニューカードに記入してもらうオーダーシステムを採用。
注文の品が出来上がるとスクリーンに番号が点灯されるので、すべての客は会計の際に渡された番号札と照らし合わせて商品を受け取る仕組みとなっている。
世界初のストアマネージャー
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同店に勤務するMohammad Aizad Bin Ariffinさんは、先日シフトマネージャーに昇格したばかり。次の目標は“スターバックス史上初の聴覚障害者のストアマネージャー”だ。
Ariffinさん曰く「ここでは耳が不自由なのは特別なことではありません。それが当たり前のように皆で接しています。」
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越えられない壁
イギリスの慈善団体、ACTION OF HEARING LOSSによる2014年の調査報告では、“およそ80%の知覚障害者が職を得ることを困難と感じている”と発表されており、社会的にはまだまだ高い壁が残っているようだ。
スターバックスでは今後も、このような就職支援活動を含む社会的アクションを推進するという。
オーダーで使える便利な手話
こちらは公式サイトで公開されている、オーダーの際知っておくと便利な手話のGIF動画。
すぐに覚えられる簡単なワードばかりなので、同店を訪れる際はぜひ使ってみて!
「スターバックス」
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「コーヒー」
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「香り」
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「シロップ」
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「フレーバー」
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「ありがとう」
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