23日放送のフジテレビ系の夏の大型特番「FNS27時間テレビフェスティバル!」内の「ホンマでっか!?TV 生人生相談SP」にゲスト出演した古舘伊知郎(61)の発言が、波紋を広げている。16年ぶりの共演となった番組MCの明石家さんま(61)を前に水を得た魚のようにしゃべり倒すも、「10月からレギュラーなんて全然入っちゃいないんですから」と“仕事ゼロ”の寂しい身であることを激白したのだ。

 まあ、どこまで本音か分かったもんじゃないが、「当たり前や、芸能界をなめたらアカンで!」とさんまの一喝に納得した様子でウンウンとうなずき、「戻ってきてレギュラーが決まると思っていたら大間違いだった」と心境を吐露。入社2年目のTBSのお笑い担当のディレクターから「古舘さんは無口でいらっしゃいますねと言われた」というエピソードを引き合いに出したり、バラエティー界でのブランクを痛感している様子ではあった。

 テレビ朝日の局アナ時代にプロレス実況で人気者となり、フリーに転向後は「笑っていいとも!」をはじめ、各局のレギュラー番組をいくつも抱える売れっ子だったのも今は昔。今年3月に12年間にわたり、キャスターを務めた「報道ステーション」(テレビ朝日系)を降板してからは、「ぴったんこカン・カンスペシャル」(TBS系)や「おしゃれイズム」(日本テレビ系)、「人志松本のすべらない話」(フジテレビ系)など立て続けに各局の番組に出演し、視聴率も好調で存在感をアピールしたのだが……。

 27時間テレビでは、さんまから「一発もんよりレギュラーが欲しいねん!」と後押しを受け、「これでオファーが来るでしょう!」と腕をさすっていた古舘。しかし、「『報ステ』時代の安倍批判や反原発といった政治色が強い以上に、使いづらい理由は他にある」と、テレビ局関係者がこう明かす。

「古舘さんを起用するということは、『古舘プロジェクト』すべてを“丸抱え”するという意味を持つ。古舘さんのギャラ以外にお抱えの放送作家やスタイリストなどを使わねばならず、莫大なカネがかかるんです。『報ステ』は今の局アナ体制になって、制作費は半分近くに抑えられているのでは。プロレスの実況とか単発ならまだしも、レギュラーとなるとばかにならない。どの局も経費削減が厳しい中で、起用に尻込みするのはよく分かります」

「報ステ」リタイア後はテレビ局による“争奪戦”も囁かれた古舘。8月25日放送のNHK特番の司会は決まったがこれは単発だけに、実際のところは10月から“お茶ひき”のようだ。