インド オートリキシャの運転手が一斉ストライキ

インド オートリキシャの運転手が一斉ストライキ
インドの首都ニューデリーで、26日、庶民の足として親しまれている三輪の小型タクシー、オートリキシャの運転手たちが一斉にストライキを行い、携帯電話のアプリを使って自家用車などをタクシー代わりに利用できるサービスに仕事を奪われているなどと抗議しました。
インドでは、オートリキシャと呼ばれる三輪の小型タクシーが庶民の足として親しまれていて、首都ニューデリーではおよそ10万台が走っています。
このオートリキシャの運転手およそ9万人が、26日、ニューデリーで一斉にストライキを行いました。運転手たちは、携帯電話のアプリを使って予約し、近くを走る自家用車などをタクシー代わりに利用できるサービスが急速に普及しているため、仕事を奪われているなどと抗議し、政府に対して規制するよう求めました。
このサービスを巡っては、オートリキシャの営業を妨害しているという批判のほか、乗客の女性が運転手から暴行を受けるなどの事件が相次ぎ、犯罪の温床になっているとも指摘されています。
ストライキに参加した運転手の1人は「売り上げは半分になってしまった。政府には、私たちの仕事を取り返してほしい。オートリキシャのほうが安全だ」と話していました。
ニューデリー市内は、26日、路上を走るオートリキシャの姿がほとんど見られなくなり、ふだんであればオートリキシャが並ぶ鉄道の駅では、市民たちが困惑した様子で立ち尽くしていました。