視聴行動分析サービスを提供するニールセンは、スマートフォン視聴率情報「Nielsen Mobile NetVies」(iOS/Android各4,000名の約8,000名の調査協力モニターから実際にアクセスログ情報を取得して利用動向を測定)している。今回、同社は特定ジャンルや特定ターゲットを設定する「特化型キュレーションメディア」の利用状況を発表した。
2016年6月の利用者数1位は、ヘルスケア情報に特化したキュレーションメディア「welq」(ウェルク)が推定631万人で、直近3カ月で2倍以上の増加を示している。2位の若年層女性をターゲットとした「MERY」(メリー)が推定610万人と1年間で150万人の利用者数の増加。
大人の女性をターゲットとする3位の「LAUGHY」(ラフィ)、旅行情報に特化した4位の「Find Travel」、同じく旅行情報のキューレーション「RETRIP」(リトリップ)と昨年同月比で3倍以上と、軒並みのユーザー大幅増加を伝えている。
同社のシニアアナリスト今田智仁氏は、「MERY」は利用回数が多く、利用時間も長いが単なるまとめ記事を配信するメディアではなく、サイトやアプリ内からファッションアイテムが購入できるコマース機能や美容室予約機能なども人気の理由であるとして、広告だけに頼らないキュレーションメディア事業のマネタイズについての可能性も指摘している。
また、「welq」はオープン後半年たらずで利用数数が600万人を超えるメディアに成長しており、今後も数カ月で一気に利用者を伸ばすような特化型のキュレーションメディアが登場するかもしれないと、スマートフォンの普及とともに存在を増すキュレーションメディアについて分析している。