産経新聞政治部の阿比留瑠比編集委員兼論説委員が個人のフェイスブック(FB)に掲載した記事を巡り、民進党の小西洋之参院議員が起こした名誉毀損(きそん)訴訟の判決で、東京地裁は26日、「記事が真実だと証明されていない」として削除と110万円の賠償を命じた。

 判決によると、阿比留氏は昨年4月、FBに「某氏は官僚時代、1週間無断欠席し、大幅遅刻の重役出勤だった」との記事を載せた。

 金子直史裁判長は、某氏が小西氏を指すと理解されるとした上で、名誉毀損を認定。自民党国会議員から話を聞いたとする阿比留氏の主張を「伝聞で、裏付け資料もない」と退けた。

 阿比留氏は「主張が認められず遺憾だ。控訴する方向で検討している」とコメントした。(共同)