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ナタリー・ポートマンの人生の教訓「誰かを助けようとするとき、一番助けられているのは自分自身」

ナタリー・ポートマンの人生の教訓「誰かを助けようとするとき、一番助けられているのは自分自身」

才色兼備で知られるハリウッド女優・Natalie Portman(ナタリー・ポートマン)氏。しかし、女優としての成功を勝ち得るまで、いくつかの挫折を乗り越えてきたようです。2015年に母校ハーバード大学で行った卒業式スピーチの内容をまとめました。

スピーカー
女優 Natalie Portman(ナタリー・ポートマン) 氏
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なにかを達成するとき一番重要なのは“なぜそれをしたか”

物事を達成することはいいことですが、そこには落とし穴もあるとナタリー氏は語ります。

つまりは、どこにでもそんなちょっとしたご褒美があり、私たちはしばしば、そういったものに惑わされてしまいがちです。 ステータス、富、栄誉、力、今後あなた達はこういったものを得る機会があるでしょう。 もちろん、ハーバードを誇りに思う卒業生として以上に、今日私がここに来た理由としては、私が今までの人生でそういった多くの賞や富を得てきたことにもよります。くだらないものばかりでもありません。オスカーを得ることもできました。 私たちは同じように苦難に立ち向かって成長していきます。多くを勝ち得てきた先人たちも「達成したことによって得られたものを必ずしも信頼してはいけない」と言います。しかし、逆もまたしかりで、実際には達成して得るものが役に立つ時もあります。 もしあなたがなぜそれをしているか、わかっているのであれば、達成することはすばらしいことです。それがわかっていなければ、達成すること自体がひどい罠になってしまうことがあります。
引用元 ナタリーポートマン「バカな女優ではないと証明したかった」ハーバード大学時代の苦労を振り返る

自分自身を確立することこそが最高のこと

映画『ブラックスワン』では、難しい役を演じきりアカデミー主演女優賞を受賞しました。その裏側には、“最高”を目指す地道な努力がありました。

あるレベルにまでバレエの技術が到達すると、それ以上のところで自分自身の踊りを決めるのは、ちょっと変わった癖だったり、意図的なミスであったりするのです。 あるバレリーナは、ターンをするときに少しだけバランスを崩してターンをすることで有名でした。技術的に最高レベルに達することは決してできません。常に誰かがより高く跳び、また美しいラインを作り出します。 ただ一つ自身にできる最高のことは、自分自身を確立するということです。自我の形成は、ブラックスワンのテーマと言えます。ブラックスワンの監督のダーレン・アロノフスキーにお願いして、映画の最後の台詞をこう代えてもらいました。 「完璧だ」 私の演じたニナは 、他の人々の目における完璧さを目指さず、自身のためだけの完璧さや喜びを追求することにより、ついに芸術的に成功しました。
引用元 「レオン」も「ブラックスワン」も初めは批判された–ナタリーポートマンが学んだ女優として働く意義とは

恐れは私たちを守ってくれる

また、さまざまな先人が残してきた「恐れずに飛び込め」という言葉に対し、自身には当てはまらなかったと語っています。

私が言いたいことは、たった今、あなた達が持っている自分を疑いすぎない気持ちを大事にしてほしいということです。年をとるにつれ、人はより現実的になっていきます。自分の能力に対して、もしくは能力の無さに対してです。 この現実的な態度によって物事がうまくいくことはほとんどありません。人はいつも言います。「自分が恐れるものにこそ、飛び込んでいけ」と。それは私自身には全く当てはまりませんでした。私は何かを怖がれば、走って逃げ出します。我が子にもそう勧めるでしょう。 恐れは私たち自身をさまざまな面で守ってくれます。私にとって良いと思うことは、自身の能力について気がついていない部分を強みに変えることです。
引用元 「レオン」も「ブラックスワン」も初めは批判された–ナタリーポートマンが学んだ女優として働く意義とは

誰かを助けようとするとき、自分自身を助けている

スピーチの最後には、人と人との触れ合いに言及。誰かを助けようとするときに一番助けられるのは自分自身だと語りました。

まるでミス・アメリカのコンテスト出場者のように聞こえるかもしれませんが、私自身、最も満たされると思う経験は人と人との触れ合いです。 マイクロファイナンス機関を通してメキシコのとある村の女性達と過ごした時間、ケニアの中学校に女性で初めて行くことができた少女、長期的で安全な学校を作ろうとしている子供達、ウガンダにいるゴリラを保護するグループなどに出会ったことです。 陳腐に聞こえるかもしれませんが、本当のことです。誰かを助けようとするときに、結局一番助けているのは自分自身なのです。自分の心配の殻から抜け出し、他人の人生に思いを投げかけることで、自分が世界の中心でないことを思い知らされます。 さまざまな意味で、私たちは寛容で、またはそうではありません。私たちは他の人の人生を変える力も持っています。小さな親切でも、例えば、映画製作スタッフ、同僚の俳優達、先輩達がしてくれたことはずっと心に残り私に影響を与えています。
引用元 「レオン」も「ブラックスワン」も初めは批判された–ナタリーポートマンが学んだ女優として働く意義とは 子役時代からさまざまな経験を積み重ねてきたナタリー・ポートマンですが、そのなかでもいつも自分自身で考え抜いて努力してきたことが伺えます。 彼女の言葉に勇気をもらえた人も、きっといるのではないでしょうか。

  
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ナタリー・ポートマンの人生の教訓「誰かを助けようとするとき、一番助けられているのは自分自身」

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