猛暑に備え電機メーカー各社がエアコン増産体制

猛暑に備え電機メーカー各社がエアコン増産体制
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大手電機メーカーでは、厳しい猛暑に対応できるようエアコンの生産を例年より20%増やす動きが出るなど夏の猛暑に備え各社が増産体制をとっています。
このうち「三菱電機」は、静岡市内にあるエアコンの工場で、例年よりも2週間早く3月中旬からフル生産を続けています。従業員を10%増やし、夜間や休日も操業し、国内向けに1日当たり最大8000台を生産しています。
これは、例年の夏と比べ20%の増産で、ラニーニャ現象が発生し各地で記録的な猛暑となった6年前の平成22年を上回る厳しい暑さになっても対応できるとしています。三菱電機の営業部・商品企画担当の原田進マネージャーは「これから本格的に暑くなるので需要に応えられるようしっかりと対応したい」と話していました。
一方、「パナソニック」は、国内向けのエアコンを生産している滋賀県の工場で、ことし4月から10%の増産を続けています。ことしの販売台数は今月第1週の時点で、去年の同じ時期に比べて4倍に増えているということです。
パナソニック、エアコン商品課の山本信義課長は「去年は思ったより気温が上がらなかったので、ことしは売り上げを挽回したい」と話していました。
このほか、大手空調機器メーカーの「ダイキン工業」もエアコンの生産を増やすなど各社が夏の猛暑に備え増産体制をとっています。
メーカー各社は猛暑でエアコンの使用時間が増えると、省エネ性能の高い製品への買い替えが伸びるとみていて、早めの増産で消費者の需要を取り込んでいきたいとしています。