2016年07月25日
系統別種牡馬辞典 - サンデーサイレンス系その1
こちらのシリーズはメジャー父系に突入ということで、「系統別種牡馬辞典」内国産編第五十二弾はサンデーサイレンス系。この系統だけで十数回の長丁場になる予定です。あまりに数が多すぎて初年度産駒すら一回で紹介しきれないほどですが、今回紹介する中ではやはり皐月賞馬ジェニュインとダービー馬タヤスツヨシが目立ちますね。どちらも種牡馬として期待を上回ったとは言い難いですが、シャトル先のオセアニアでGI馬を出しており、辛うじて後継種牡馬を残すことにも成功しました。
<アサクサゴーフル> (512位:2004年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |アサクサゴーフル 1992 12戦4勝
| | | ・重賞実績なし
| | |ニシキセイハ 2001 32戦5勝
| | | ・地方で5勝
*サンデーサイレンスの記念すべき初年度産駒で、芝ダート問わず短距離戦で中央4勝をあげたが、オープンクラスでの活躍はなかった。父父 Halo と母母父*ファーザーズイメージそれぞれの母 Cosmah のクロスがある馬で九州で供用され30頭ほどの産駒を残したが、種牡馬としては全くの失敗に終わった。繁殖入りした牝馬はいない。
<エアジャスティス> (589位:2010年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |エアジャスティス 1992 49戦4勝
| | | (5着) ・スプリングS(GII)
| | |マルシゲコンドル 2005 93戦5勝
| | | ・地方で5勝
カッティングエッジの半弟という血統で、自身は重賞勝ちこそなかったが、スプリングS5着から皐月賞で僅差の6着に入るなどクラシックでそこそこの存在感を示した。やはり九州で供用されたが、仔出しが悪く7年間で残した産駒はわずか5頭。そのうち勝ち馬となったのは1頭だけだった。もちろん繁殖入りした牝馬はいない。
<キングオブダイヤ> (289位:2011年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |キングオブダイヤ 1992 20戦7勝
| | | ・中山記念(GII)
| | |イケノエイトマン 2007 62戦10勝
| | | ・地方で10勝
デビューは3歳の6月と遅れたが、そこから8戦で5勝をあげオープン入りすると、5歳時に中山記念で重賞初勝利を飾った。種牡馬としては6年間で20頭の産駒を残したが、道営・南関東で計10勝をあげたイケノエイトマンが目立つ程度と振るわなかった。まだ現役馬がいるにはいるが、もはや牝系で残ることもないだろう。
<サマーサスピション> (63位:2001年) ★★☆☆☆ (失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |サマーサスピション Summer Suspicion 1992 9戦2勝
| | | ・青葉賞(GIII)
| | |アイディンサマー 1997 21戦4勝
| | | ・京都ハイジャンプ(JGII) ・阪神ジャンプS(JGIII)
| | |エトワールフルーヴ 2000 67戦6勝
| | | (3着) ・東京シンデレラマイル(大井) ・トゥインクルレディ賞(大井)(2回)
競走馬としては青葉賞を勝った程度だったが、非常に好馬体として知られ、種牡馬としては最大で150頭以上の牝馬を集めるなど大きな人気を博した。ただ、障害重賞を2勝したアイディンサマーが目立つ程度と結果を残せず、6年目の繁殖シーズン後にニュージーランドに輸出されたが、現地でも目立った活躍馬は出せていないようだ。
<サンデーウェル> (184位:2004年) ★★☆☆☆ (失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |サンデーウェル Sunday Well 1992 15戦3勝
| | | ・セントライト記念(GII)
| | |チュードサンデー 1999 88戦14勝
| | | ・東北優駿(上山) ・ダイヤモンドC(水沢) ・岩鷲賞(水沢)
初勝利が3歳7月と遅く、900万条件の身で臨んだセントライト記念で重賞勝利をあげたが、その後は勝ち星をあげることはできなかった。それでも初年度に60頭以上の牝馬を集めたが、地方の重賞馬が目立つ程度と振るわず、こちらは韓国に輸出された。韓国では日刊スポーツ杯を勝った Khanui Jeguk なる馬が種牡馬入りしているようだ。
<サンデーズショウ> (799位:2004年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |サンデーズショウ 1992 47戦1勝
| | | ・重賞実績なし
| | |サンデーモーニング 2000 20戦0勝
| | | ・地方未勝利
3歳10月にギリギリ未勝利戦を勝ち上がったが、その後は頭打ちとなり南関東、佐賀と転々としたが、最後まで勝ち星をあげることはできなかった。引退後は大分県にて種牡馬入りし、生涯で10頭の産駒を残したが、稼ぎ頭でさえ獲得賞金は3万円未満という厳しい結果に終わった。
<サンデーブランチ> (240位:2003年) ★★☆☆☆ (失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |サンデーブランチ 1992 17戦4勝
| | | (2着) ・宝塚記念(GI) ・金鯱賞(GII)
| | |エンジェルボーイ 2000 50戦8勝
| | | ・九州記念(荒尾)
| | |サンデーマイレディ 2000 86戦2勝
| | | (4着) ・関東オークス(GIII)
重賞勝ちはなかったが、金鯱賞2着を経て出走した宝塚記念でマヤノトップガンに迫る2着に健闘した。種牡馬としては初年度のシーズンを終えたばかりの8月に死亡してしまったが、40頭ほど残した産駒からはこれといって目立った活躍馬は現れなかった。上記サンデーマイレディが繁殖入りしているが、母系で残る可能性は高くない。
<ジェニュイン> (21位:2005年) ★★★☆☆ (並)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |ジェニュイン 1992 21戦5勝
| | | ・皐月賞(GI) ・マイルチャンピオンシップ(GI)
| | |メイプルロード 2000 52戦2勝
| | | ・小倉2歳S(GIII)
| | |ドンクール 2002 45戦7勝
| | | ・兵庫チャンピオンシップ(GII) ・名古屋大賞典(GIII)
| | |タマモグレアー 2004 42戦8勝
| | | ・京都ハイジャンプ(JGII)
皐月賞とマイルチャンピオンシップを制したほか、ダービーや天皇賞(秋)、安田記念でも2着に入った活躍馬で、種牡馬としても最大で180頭近い牝馬を集めるなど人気を博し、ダートの活躍馬ドンクールなど複数の重賞ウイナーを出している。また、オセアニアにもシャトル供用され、豪GI2勝の Pompeii Ruler の父となった。園田金盃など地方重賞9勝のベストタイザンが種牡馬入りしている。
<ダイタクサージャン> (213位:2010年) ★★★☆☆ (並)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |ダイタクサージャン 1992 62戦6勝
| | | ・大阪城S(OP) ・エメラルドS(OP) (3着) ・札幌記念(GIII)
| | |リリーサージャン 2002 16戦4勝
| | | ・金杯(水沢)
| | |シャイニールック 2003 20戦9勝
| | | ・東京湾C(船橋)
| | |ダブルオーセブン 2008 45戦5勝
| | | ・オーロC(盛岡) ・すずらん賞(OP)
オープン特別を2勝するなど7歳まで走って2億円近くを稼いだが、重賞では札幌記念などでの3着が最高だった。種牡馬として残した産駒は20頭あまりであったが、そこから東京湾Cを制したシャイニールックなど3頭の地方重賞の勝ち馬を出すことに成功した。中央で1勝をあげたオチャノコサイサイが繁殖入りしている。
<ダブルユアホリデー> (デビューせず)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |ダブルユアホリデー 1992 82戦5勝
| | | ・重賞実績なし
| | |ストームグローリーの2004 2004
| | | ・競走馬登録されず
デビュー2戦目から2連勝を飾ったが、その後は中央では勝ち星をあげられず、晩年は高知の下級クラスで走っていたような馬だった。こんな馬でも2年間でのべ10頭の牝馬を集めるのが*サンデーサイレンスのすごいところだが、宮城県で生まれた4頭の産駒が競走馬としてデビューすることはなかった・。
<タヤスツヨシ> (29位:2005年) ★★★☆☆ (並)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |タヤスツヨシ 1992 13戦4勝
| | | ・ダービー(GI)
| | |ディーエスサンダー 1999 23戦5勝
| | | ・マーキュリーC(GIII)
| | |マンオブパーサー 2003 44戦14勝
| | | ・ダービーグランプリ(GI)
| | |トップサバトン 2004 33戦5勝
| | | ・北海道2歳優駿(GIII)
記念すべき*サンデーサイレンス初のダービー馬で、ほかにラジオたんぱ賞3歳Sをレコードで制した。種牡馬としても最大で160頭近い牝馬を集めるなど計800頭近い産駒を残しており、ダービーグランプリを制したマンオブパーサーなど主にダートの活躍馬を多数送り出した。また、ジェニュインと同じくシャトル先のオセアニアで豪GI馬 Hollow Bullet を出している。スノードラゴンの母父でもある。
<ナスダックパワー> (417位:2012年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |タヤスツヨシ 1992
| | |ナスダックパワー 1998 20戦6勝
| | | | ・ユニコーンS(GIII)
| | | |スミヨシルビー 2008 105戦13勝
| | | | ・地方で13勝
500万下、オープン、そしてユニコーンSとダート3連勝を飾った馬だったが、故障のためその後2年間を棒に振り、晩年は道営のオープンクラスで走った。種牡馬としては20頭あまりの産駒を残したが、今のところ目立った産駒は出ていない。
<トップオブツヨシ> (413位:2015年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |タヤスツヨシ 1992
| | |トップオブツヨシ 2003 40戦5勝 ★現役
| | | | (2着) ・プリンシパルS(OP) ・中京2歳S(OP)
| | | |ワイレアツヨシ 2011 36戦8勝 ★現役
| | | | ・地方で8勝
芝路線のオープンでそこそこ走った馬で、ダービーではアドマイヤメインの2番手を進み、メイショウサムソンのダービー制覇をアシストした。種牡馬としては2010年から2年間で5頭の産駒を残したが、今のところ目立った産駒は出てきていない。なお、2011年を最後に種付けを行っていないが、一応まだ種牡馬登録は残されている模様。
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |アサクサゴーフル 1992 12戦4勝
| | | ・重賞実績なし
| | |ニシキセイハ 2001 32戦5勝
| | | ・地方で5勝
*サンデーサイレンスの記念すべき初年度産駒で、芝ダート問わず短距離戦で中央4勝をあげたが、オープンクラスでの活躍はなかった。父父 Halo と母母父*ファーザーズイメージそれぞれの母 Cosmah のクロスがある馬で九州で供用され30頭ほどの産駒を残したが、種牡馬としては全くの失敗に終わった。繁殖入りした牝馬はいない。
<エアジャスティス> (589位:2010年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |エアジャスティス 1992 49戦4勝
| | | (5着) ・スプリングS(GII)
| | |マルシゲコンドル 2005 93戦5勝
| | | ・地方で5勝
カッティングエッジの半弟という血統で、自身は重賞勝ちこそなかったが、スプリングS5着から皐月賞で僅差の6着に入るなどクラシックでそこそこの存在感を示した。やはり九州で供用されたが、仔出しが悪く7年間で残した産駒はわずか5頭。そのうち勝ち馬となったのは1頭だけだった。もちろん繁殖入りした牝馬はいない。
<キングオブダイヤ> (289位:2011年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |キングオブダイヤ 1992 20戦7勝
| | | ・中山記念(GII)
| | |イケノエイトマン 2007 62戦10勝
| | | ・地方で10勝
デビューは3歳の6月と遅れたが、そこから8戦で5勝をあげオープン入りすると、5歳時に中山記念で重賞初勝利を飾った。種牡馬としては6年間で20頭の産駒を残したが、道営・南関東で計10勝をあげたイケノエイトマンが目立つ程度と振るわなかった。まだ現役馬がいるにはいるが、もはや牝系で残ることもないだろう。
<サマーサスピション> (63位:2001年) ★★☆☆☆ (失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |サマーサスピション Summer Suspicion 1992 9戦2勝
| | | ・青葉賞(GIII)
| | |アイディンサマー 1997 21戦4勝
| | | ・京都ハイジャンプ(JGII) ・阪神ジャンプS(JGIII)
| | |エトワールフルーヴ 2000 67戦6勝
| | | (3着) ・東京シンデレラマイル(大井) ・トゥインクルレディ賞(大井)(2回)
競走馬としては青葉賞を勝った程度だったが、非常に好馬体として知られ、種牡馬としては最大で150頭以上の牝馬を集めるなど大きな人気を博した。ただ、障害重賞を2勝したアイディンサマーが目立つ程度と結果を残せず、6年目の繁殖シーズン後にニュージーランドに輸出されたが、現地でも目立った活躍馬は出せていないようだ。
<サンデーウェル> (184位:2004年) ★★☆☆☆ (失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |サンデーウェル Sunday Well 1992 15戦3勝
| | | ・セントライト記念(GII)
| | |チュードサンデー 1999 88戦14勝
| | | ・東北優駿(上山) ・ダイヤモンドC(水沢) ・岩鷲賞(水沢)
初勝利が3歳7月と遅く、900万条件の身で臨んだセントライト記念で重賞勝利をあげたが、その後は勝ち星をあげることはできなかった。それでも初年度に60頭以上の牝馬を集めたが、地方の重賞馬が目立つ程度と振るわず、こちらは韓国に輸出された。韓国では日刊スポーツ杯を勝った Khanui Jeguk なる馬が種牡馬入りしているようだ。
<サンデーズショウ> (799位:2004年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |サンデーズショウ 1992 47戦1勝
| | | ・重賞実績なし
| | |サンデーモーニング 2000 20戦0勝
| | | ・地方未勝利
3歳10月にギリギリ未勝利戦を勝ち上がったが、その後は頭打ちとなり南関東、佐賀と転々としたが、最後まで勝ち星をあげることはできなかった。引退後は大分県にて種牡馬入りし、生涯で10頭の産駒を残したが、稼ぎ頭でさえ獲得賞金は3万円未満という厳しい結果に終わった。
<サンデーブランチ> (240位:2003年) ★★☆☆☆ (失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |サンデーブランチ 1992 17戦4勝
| | | (2着) ・宝塚記念(GI) ・金鯱賞(GII)
| | |エンジェルボーイ 2000 50戦8勝
| | | ・九州記念(荒尾)
| | |サンデーマイレディ 2000 86戦2勝
| | | (4着) ・関東オークス(GIII)
重賞勝ちはなかったが、金鯱賞2着を経て出走した宝塚記念でマヤノトップガンに迫る2着に健闘した。種牡馬としては初年度のシーズンを終えたばかりの8月に死亡してしまったが、40頭ほど残した産駒からはこれといって目立った活躍馬は現れなかった。上記サンデーマイレディが繁殖入りしているが、母系で残る可能性は高くない。
<ジェニュイン> (21位:2005年) ★★★☆☆ (並)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |ジェニュイン 1992 21戦5勝
| | | ・皐月賞(GI) ・マイルチャンピオンシップ(GI)
| | |メイプルロード 2000 52戦2勝
| | | ・小倉2歳S(GIII)
| | |ドンクール 2002 45戦7勝
| | | ・兵庫チャンピオンシップ(GII) ・名古屋大賞典(GIII)
| | |タマモグレアー 2004 42戦8勝
| | | ・京都ハイジャンプ(JGII)
皐月賞とマイルチャンピオンシップを制したほか、ダービーや天皇賞(秋)、安田記念でも2着に入った活躍馬で、種牡馬としても最大で180頭近い牝馬を集めるなど人気を博し、ダートの活躍馬ドンクールなど複数の重賞ウイナーを出している。また、オセアニアにもシャトル供用され、豪GI2勝の Pompeii Ruler の父となった。園田金盃など地方重賞9勝のベストタイザンが種牡馬入りしている。
<ダイタクサージャン> (213位:2010年) ★★★☆☆ (並)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |ダイタクサージャン 1992 62戦6勝
| | | ・大阪城S(OP) ・エメラルドS(OP) (3着) ・札幌記念(GIII)
| | |リリーサージャン 2002 16戦4勝
| | | ・金杯(水沢)
| | |シャイニールック 2003 20戦9勝
| | | ・東京湾C(船橋)
| | |ダブルオーセブン 2008 45戦5勝
| | | ・オーロC(盛岡) ・すずらん賞(OP)
オープン特別を2勝するなど7歳まで走って2億円近くを稼いだが、重賞では札幌記念などでの3着が最高だった。種牡馬として残した産駒は20頭あまりであったが、そこから東京湾Cを制したシャイニールックなど3頭の地方重賞の勝ち馬を出すことに成功した。中央で1勝をあげたオチャノコサイサイが繁殖入りしている。
<ダブルユアホリデー> (デビューせず)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |ダブルユアホリデー 1992 82戦5勝
| | | ・重賞実績なし
| | |ストームグローリーの2004 2004
| | | ・競走馬登録されず
デビュー2戦目から2連勝を飾ったが、その後は中央では勝ち星をあげられず、晩年は高知の下級クラスで走っていたような馬だった。こんな馬でも2年間でのべ10頭の牝馬を集めるのが*サンデーサイレンスのすごいところだが、宮城県で生まれた4頭の産駒が競走馬としてデビューすることはなかった・。
<タヤスツヨシ> (29位:2005年) ★★★☆☆ (並)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |タヤスツヨシ 1992 13戦4勝
| | | ・ダービー(GI)
| | |ディーエスサンダー 1999 23戦5勝
| | | ・マーキュリーC(GIII)
| | |マンオブパーサー 2003 44戦14勝
| | | ・ダービーグランプリ(GI)
| | |トップサバトン 2004 33戦5勝
| | | ・北海道2歳優駿(GIII)
記念すべき*サンデーサイレンス初のダービー馬で、ほかにラジオたんぱ賞3歳Sをレコードで制した。種牡馬としても最大で160頭近い牝馬を集めるなど計800頭近い産駒を残しており、ダービーグランプリを制したマンオブパーサーなど主にダートの活躍馬を多数送り出した。また、ジェニュインと同じくシャトル先のオセアニアで豪GI馬 Hollow Bullet を出している。スノードラゴンの母父でもある。
<ナスダックパワー> (417位:2012年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |タヤスツヨシ 1992
| | |ナスダックパワー 1998 20戦6勝
| | | | ・ユニコーンS(GIII)
| | | |スミヨシルビー 2008 105戦13勝
| | | | ・地方で13勝
500万下、オープン、そしてユニコーンSとダート3連勝を飾った馬だったが、故障のためその後2年間を棒に振り、晩年は道営のオープンクラスで走った。種牡馬としては20頭あまりの産駒を残したが、今のところ目立った産駒は出ていない。
<トップオブツヨシ> (413位:2015年) ★☆☆☆☆ (大失敗)
Halo (USA) 1969
|*サンデーサイレンス Sunday Silence (USA) 1986
| |タヤスツヨシ 1992
| | |トップオブツヨシ 2003 40戦5勝 ★現役
| | | | (2着) ・プリンシパルS(OP) ・中京2歳S(OP)
| | | |ワイレアツヨシ 2011 36戦8勝 ★現役
| | | | ・地方で8勝
芝路線のオープンでそこそこ走った馬で、ダービーではアドマイヤメインの2番手を進み、メイショウサムソンのダービー制覇をアシストした。種牡馬としては2010年から2年間で5頭の産駒を残したが、今のところ目立った産駒は出てきていない。なお、2011年を最後に種付けを行っていないが、一応まだ種牡馬登録は残されている模様。
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この記事へのコメント
1. Posted by 即身仏 2016年07月26日 05:08
父系を伸ばせてるとは言い難いものの、タヤスツヨシは数は少ないけど走る産駒はそれなりに出してるのは大したものですね。
2. Posted by elfte 2016年07月26日 07:03
この圧倒的なサンデーの力強さ。
とは言え「質より量」と言われていた通り、やっぱり種牡馬でも失敗は多いようで。
大成功で独立、やや成功から並で後継排出、失敗以下は牝系に残ればマシってところでしょうか。
然しまあ、飽和する前に海外に産駒輸出して向こうで氾濫している血統を輸入したほうが良かったんじゃないかとは思います。
……出来れば日本に根付いていないマイナー血統で。
そう言う意味で、セントサイモンはいい教訓を残してくれたと思います。
(流石に並から下の種牡馬ばかり送り出すのはどうかと思うの)
とは言え「質より量」と言われていた通り、やっぱり種牡馬でも失敗は多いようで。
大成功で独立、やや成功から並で後継排出、失敗以下は牝系に残ればマシってところでしょうか。
然しまあ、飽和する前に海外に産駒輸出して向こうで氾濫している血統を輸入したほうが良かったんじゃないかとは思います。
……出来れば日本に根付いていないマイナー血統で。
そう言う意味で、セントサイモンはいい教訓を残してくれたと思います。
(流石に並から下の種牡馬ばかり送り出すのはどうかと思うの)
3. Posted by うにきち 2016年07月26日 07:50
待ちに待ったサンデーサイレンス系。
楽しみにしてます!
楽しみにしてます!
4. Posted by ドンはドンでも 2016年07月26日 12:16
ドンクール好きだった
この馬がダート王になると思っていた時期もありました……園田で勝ったと聞いた時には驚いた、
どこかで元気にしてるのかなあ
この馬がダート王になると思っていた時期もありました……園田で勝ったと聞いた時には驚いた、
どこかで元気にしてるのかなあ
5. Posted by ゼロウィン 2016年07月26日 22:29
サンデーサイレンスが死んで数年の間は後継種牡馬がなかなか現れず、先が危うい時期がありましたけどね。
後継候補だったダンスインザダークが壮大にズッコケて、フジキセキは走るのは牝馬ばかり、ジェニュインもバブルガムフェローもタヤスツヨシもマーべラスサンデーも期待ハズレ。
大きな期待を受けたアグネスタキオンは故障馬続出でマンハッタンカフェ頼みだった時期もありました。
そのときにディープインパクトが現れてフジキセキが急に牡馬の大物を出すようになって、その後にステイゴールドが大成功・・とココ数年で急速に父系が伸びてきた感じです(´・ω・`)
後継候補だったダンスインザダークが壮大にズッコケて、フジキセキは走るのは牝馬ばかり、ジェニュインもバブルガムフェローもタヤスツヨシもマーべラスサンデーも期待ハズレ。
大きな期待を受けたアグネスタキオンは故障馬続出でマンハッタンカフェ頼みだった時期もありました。
そのときにディープインパクトが現れてフジキセキが急に牡馬の大物を出すようになって、その後にステイゴールドが大成功・・とココ数年で急速に父系が伸びてきた感じです(´・ω・`)