「ネ、ネットワークビジネスが死んだって???」
『ONEPICE』、第485話、(集英社)より
一つの時代は終わったのです。
そう、死んだのです。ネットワークビジネスは。
ネットワークビジネス実施の諸君!
聞こえていますか?もう一度言いましょう。
「ネットワークビジネスは死んだんです」
第485話
「君は気持ちが足りないからうまくいかないだけ」
「誰でも成功できる」
「みんながWIN-WINの素晴らしいビジネス」
参考URL:http://mlmkeiei.blog.fc2.com/blog-category-4.html
こういった幻想は解けました。
見よ!この見事なまでの右肩下がり!
次々に剥がされていくその虚像。
必死の抵抗も虚しくアフィリエイトやfxという黒船の襲来を機により淘汰。
今や残った残党達もその死を待つだけです。
ネットワークビジネスの会社は何を間違えたのでしょうか?
ネットワークビジネスが死んだ理由は3つあります。
1.精神論に偏ったビジネス展開
2.「いいものを作れば売れる」という発想
3. 全体主義による組織内人材の画一化
これは、日本企業にもよく見られるためマルチをやっていないあなたにとってもあまり他人事ではありません。
1.精神論に偏ったビジネス展開
「血反吐が出たか?血反吐が出てないのにテレアポを辞めるな!」
「お前は、成功するための気合が足りない。右の頬を差し出せ!」
「テレアポする相手がもういない?じゃあ街中手当たり次第に声かけろ!」
このやりかたを40年続けてきました。
創業メンバーはそれで旨くいったのかもしれません。
ただ、そのやり方が果たしていつまでもつづくのでしょうか?
抽象論だけで、組織が拡大していったら今や世界中の人がネットワークビジネスをしているはずでしょう。
実態としては、全く逆です。
「ネットワークビジネス」をやっていることは魔女狩りの対象となるほどですからね。
魔女狩り対象となるほどに
評判を悪化させた理由は、言うまでもなく、「精神論」(宗教)に傾倒しすぎたからです。
科学的アプローチ、データに基づいたアプローチ
一度潰れなければこの重要性に気づけないのかも知れません。
時代の変化が見えていないビジネスをやることは「泥船に乗る行為」です。
2.「いいものを作れば売れる」という発想
「うちの製品は競合他社なし」
「この製品で若返ります。」
「この製品のおかげで病気が治った」
どこの会社の人間に取材をしてもこの言葉が聞こえてきました。
今これが「詐欺だ!」といった問題提起は一度棚上げしましょう。
それ以上に考えるべきことがあります。
素人に見分けがつかないくらいのレベルでどこの会社もいい製品を作っているとしたら、果たして「製品で差別化」が可能だと思いますか?
この考えかたは、SHARPやSONY、Panasonicの大赤字に見られた「いいものを作れば売れる」という発想です。
今、ネットワークビジネスも同じ状態です。
ビジネスモデルの体系上、「売り方」はディストリビューターにおまかせです。
会社としては楽な話ですが、素人に売り方を任せていて長期的に会社が持つのでしょうか?
プロダクトも大事ですが、成熟社会において会社が力を入れるべきは実は「売り方」の方ではないですか?
テレビ同様、製品なんて素人から見れば、どこも同じです。
「製品が、、、」と言う人は能なしです。
3.全体主義による組織内人材の画一化
ネットワークビジネスのいい面として、「自分がビジネスをやりたい人と一緒にビジネスができること」というのがあります。
ただ、これは、極めて多様性を排除するという諸刃の剣です。
やり方にたいして「修正」をかけるストッパーがいません。
私が取材したいくつかのネットワークビジネスも精神論に傾倒した同じやり方を真似していました。
明らかに今の時代においては「間違ったやり方」です。
ただ、修正は一度潰れるまで効かないでしょう。
特にお山の大将がもてはやされているグループほど危険で、前時代の間違ったやり方をずーっと続けてしまうのです。
以上、ネットワークビジネスが死んだ理由でした。
みなさんはご存じないかもしれませんが、ネットワークビジネスの会社はできては潰れを繰り返しています。
唯、一つ言えるのは、どこもだいたい同じです。
ダメになネットワークビジネスというのは、
「精神論に傾倒し」「いいものがあるから売れるという発想をもち」「組織が全体主義化」しているのです。